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2006年8月の記事

2006年8月24日 (木)

sayonara

 D組予選ラウンドの間、きたえーるの両エンドライン側に取り付けられた大スクリーンで、試合の合間に世界バスケのプロモーションビデオが流されていたのだが、そのクリップの最後でプエルトリコのカルロス・アローヨが「サヨナラ。See you in Japan」と言っているのが気になってしかたなかった。どう考えても「サヨナラ」という言い方はオカシイ。おそらく英語の“See you”を日本語で何と言うか聞かれた人が、「またね」のほうではなく「サヨナラ」選んでしまったのだろうけれど、これじゃ、日本に来る前から別れを告げられているようだ。…なんて言っていたら、プエルトリコは本当に「サヨナラ」になってしまった。

 波乱の最終日@D組は、中国が大逆転ブザービーター3ポイントでスロベニアを下した試合から始まった。そこまで不発だったガードのワン・シペングの3ポイントがゴールに吸い込まれると、中国の選手たちは歓喜で抱き合い、中国人メディア応援団も狂喜乱舞だった。対するスロベニアはお葬式のよう。ミックスゾーンでコーチの一人がスロベニアの記者たちの取材を受けてはいたけれど、それ以外は記者会見もコーチ、選手ともに行かず、ミックスゾーンでもほとんど誰も話していなかったと思う。ガード選手2人を除いて、全員がさっさとバスに乗ってホテルに引き上げていったらしい。

 とはいえ、スロベニアにはまだチャンスが残されていた。細かい説明は省くが、要はプエルトリコ対イタリアでプエルトリコが勝てばプエルトリコがグループ3位、負ければスロベニアがグループ3位で決勝トーナメント進出。中国はどちらにしても4位決定なので、スロベニアやプエルトリコにとっては3位(決勝トーナメント進出)か5位(予選敗退)のどちらか、だったのだ。
 イタリア対プエルトリコ戦、実力的に見ればイタリアのほうが上。とはいえ、イタリアは勝っても負けても順位が変わらないのに対して、プエルトリコにとってはがけっぷちの1戦で、当然気合が入っている。そんなわけで、試合は最初から最後まで接戦。しかし、残り1分余り、イタリア3点リードの場面で速攻に飛び出したアロヨはトラベリングを取られてしまった(試合後のアロヨいわく、「あれはファウルだった」とのこと)。最後ブザービーターで狙ったアロヨの3ポイントが外れて、プエルトリコの予選敗退が決まった。
 試合後に知ったのだが、実はこの世界選手権はプエルトリコのトロHCにとって最後の代表監督大会だった。私がこれまで見てきたプエルトリコはいつもトロHCとアロヨがセットだっただけに感慨深い。プエルトリコにとってひとつの時代が終わった。

 

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2006年8月22日 (火)

中国、崖っぷち

P1150599s  世界バスケも予選ラウンドの折り返し点を越え、予選は残すところ2日。そろそろ各チームの明暗が分かれてきた。札幌ではアメリカがダントツで飛び出ており、その下にスロースタートな割に勝負強いイタリア、札幌で一番の応援団を持つスロベニア、きょうの中国との熱戦に勝利して決勝ラウンドが近づいたプエルトリコ、あとがない中国、セネガルと続いている。

 この左の写真は大会2日目、20日にミックスゾーンで撮影したもの。この日はアメリカ相手に敗れたものの、後半に手ごたえを感じられたということで、ヤオも気持ちよく取材に答えていた。
 しかし、きょう22日は中国はプエルトリコ相手に4Qの10点リードを守れず、オーバータイムの末に痛恨の3敗目。ヤオは4Qの半ばでファウルアウトしてしまい、4Q後半とオーバータイムはベンチから眺めるばかりとフラストレーションがたまる試合だった。試合後、ロッカールームから出てきたときにはミックスゾーンで待ち構えるメディアの前を素通り。中国人メディアが声をかけて呼び止めると、中国語で何やら一言いって去っていってしまった。某Y記者が隣にいた中国人メディアに聞いてくれたところによると、「(質問は)レフリーに聞いてくれ」と言ったのだとか。ただし、そのあと他の中国人メディアから「そんなことは言っていない」と言われたらしいので信憑性は…?

※8/23補足。中国人の通訳の人に確認した最新情報では、ヤオは「5人と8人で戦ったら、5人で勝てるわけがない」というような意味のことを言っていたらしい。

 何にしても、ヤオがこの日のファウルコールにかなり不満を感じていたことは確か。確かにラモスから頭突きを受けながらダブルファウルを取られていたし、サンティアゴが勝手に倒れたような感じに見えたときもヤオのオフェンスファウルではあったけれど、国際大会ではこれも勝負の運のひとつ。10点リードを守れなかった中国のつめが甘く、諦めずに追い上げたプエルトリコの粘り勝ちだった。

 土・日には中国人の大応援団がいたのだけど、平日になって帰ってしまったのか姿が見えず。この試合こそ応援が欲しかったところだったのに。…と思っていたら、中国メディアがまるで応援団のかわりのように声援を送るわ、ゴール下のカメラマンがプエルトリコのフリースローのときに写真そっちのけでタオルを振るわ…。←これはさすがに注意されていた。このタオル振りのカメラマン、プエルトリコの選手がフリースローをミスしたらガッツポーズで喜んでもいて、プエルトリコのカメラマンと一触即発状態になったらしい。これが原因で、さすがに撮影許可証にもあたるカメラマンのビプス(上から着るチョッキのようなもの)を取り上げられていたとの噂。
(メディア証の裏に「応援すること、サインを求めることは不可」とはっきり書かれているようなアメリカで記者を始めた私としては、たとえ国対抗の試合でも記者が取材しながら声援をあげることにすごく抵抗があるのだけど、どうも中国的にはOKらしい。ほかには、イタリア人記者も毎試合かなり熱い。ま、これはイタリアが毎試合後半で逆転という試合をしているからでもあるのだけれど)

 3敗した中国にとっては、決勝ラウンド進出はかなり厳しい状況。4年前にインディアナポリスの世界選手権で見たときよりはいいチーム、可能性を感じられるチームになってきているんだけれど、まだ世界の壁は高い。

 その4年前の世界選手権に興味ある方がいるようでしたら、下のリンク先をどうぞ。自分で読み返しても、ちょっと懐かしい。このときは今より、かなりマメに更新してましたね…。
http://homepage1.nifty.com/yokomiyaji/scrapbook/200208.html
http://homepage1.nifty.com/yokomiyaji/scrapbook/200209.html

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2006年8月18日 (金)

世界選手権前夜

P1150507s  いよいよ明日から世界選手権(世界バスケ)が開幕。札幌担当の私は、きのう、ちょうどアメリカチームと同じ頃に札幌入りして取材を始めてます。

 札幌は、何しろ一番人気のアメリカチームがいるし、北京五輪に向けて気合が入っている中国チームはあるしで、メディアの数もかなり多い。きょうは各国の公式練習が順に行われたのだけれど、一番メディアが多かったアメリカのときと中国のときは、ミックスゾーン内だけでも200人くらいいたんじゃないかな。前日のきょうからそんな状況なので、明日から試合が始まったらさらにすごいことになりそうです。特に中国人メディア! 数も多い(日本人メディアより多い)し、気合も入っていてスゴイ。あのバイタリティは見習わなくては。

P1150455s  その中国、故障していたヤオ・ミンもワン・ジジーも練習はしていた。といっても、メディアに公開の部分はシュート練習だけなので、果たして試合でどれだけできるのかはわからず。ヤオ自身、試合は4ヶ月ぶりなのでコンディションは最善とはいえないと言っていた…らしい(ミックスゾーンの取材は中国語でのインタビューだけで終わってしまったので、あとから中国語通訳の人に聞いたのです。こういう世界大会を取材するたびに、英語だけでなく中国語とスペイン語もわかるようになりたいと思います)。

 さて、明日から2週間はひたすら体力勝負になるので、これから北海道の美味しいものでも食べに行ってきます!

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2006年8月 1日 (火)

Team USA (7) 二次合宿開始

P1140987s

 米代表は5日間のオフを挟んで、きょうから再びラスベガスで二次合宿をスタート。休みで身体も気持ちもリフレッシュさせたからか、選手たちの間にも笑顔があふれ、楽しそう。

 この二次合宿のあとはそのまま中国と韓国のアジア遠征、そして日本と1ヶ月の遠征に突入する。レブロンにスーツケースをいくつ持ってきたか聞いたら、「スーツケース2つと機内持ち込みのカバンが2つだよ」との返事。もっと大荷物なのかと思ったので、「思ったほど多くないね」と言うと、「でも、スーツケースは大きいよ。これくらい」と、私の背より高いところに手をかざした。そんなに大きいスーツケースなのか。

 相棒(?)のドウェイン・ウェイドのほうは、インタビューが終わるとカバンからおもむろにカムコーダーを取り出した。「そうだ、カムコーダーを持ってきたんだ。記念にいろいろ撮らなきゃ」と、まわりのメディアやチームメイトたちの撮影を始めた。アマレに「フラッシュ・カムだ!」と言われてまんざらでもない様子。

 15人に減って背番号も決まった。大会までにあと3人カットされるので、今回16、17、18を与えられた3人だけは、ロスターに残ったら、あいた番号に変更しなくてはいけない。その損な番号をつけるのは、クリス・ボッシュ(16)、ドワイト・ハワード(17)、クリス・ポール(18)の若手3人。正確に言うと、ボッシュよりカメロやレブロンのほうが若いのだけど、さすがにこの2人は好きな番号を選んだようだ。

 明日は夕方にプエルトリコとのスクリメージ。そういえば、膝の手術で今回の米代表を外れたコービー・ブライアントも、明日の練習には顔を出すらしい。

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