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2006年9月23日 (土)

「日本風味」

 すっかり間があいてしまい、早くも9月も残すところ1週間。今さらではあるけれど、NBAシーズンが始まる前に、世界選手権ネタで出しそびれていたものを数回に分けてアップしようと思う。

 日本で開催された世界選手権。LAに戻って留守録にしておいたESPNでの放送バージョンを見たら、トップの映像が神社だった。実際には神社を見に行った選手たちは少なかったと思うけれど、その分、いろんなところで彼らなりの「日本風味」(食べ物に限らず)を味わっていた。中でも、「日本語」はやっぱり彼らにとっては滞在中、一番身近にあった「日本」だったようだ。

P1150619s_1  このTシャツ、もしかしたらあまり知られていないのかな。イタリアチームが自分たちで作って、札幌の試合前にまわりの人たちに配っていた…らしい。Sカメラマンがもらったのだけど、サイズが小さいということでくれた。決勝ラウンドで勝ち進んでいたらもっと配ったのかもしれないけれど、ベスト8決定戦であっさりと負けてしまったので、もしかしたらまだこのTシャツ、たくさん彼らの手元に残っていたのではないだろうか、と余計な心配をしてみたり。
 ちなみに、埼玉で初めてイタリアを見た人たちにとっては、今回のイタリアチームは印象薄いチーム(あるいは信じられないフリースローミスで、勝負弱いチームとして印象に残っている?)かもしれないけれど、札幌の間は、若くて荒削りながらも、なかなか魅力的なチームだったのだ。
 大会一のイケメンとも噂された⑤バシーレ。31歳のベテラン。最初の試合で27点と大活躍だったのに、次の試合では出番も少なく、もしかしたらケガでもしたのかと思って隣に座っていたイタリアの記者に聞いたところ、「いや彼は波がある選手なんだ。きょうの出来は悪かったからね」とのこと。確かにそうだった。というより、彼が目立った活躍をした試合は結局最初の試合だけだった。
 かわりに注目されていたのが、20歳の若手、④バリネリ。彼も波があったけれど、若い選手の波はまわりも大目に見てくれる。アメリカ戦で25点をあげると、試合後の記者会見でイタリアのメディアからコーチKに「彼は将来NBAでやっていけると思うか?」との質問が飛んだ。コーチKはすかさず、「それよりデュークに来てほしい。デュークではイタリア語専攻も取れるし、僕にもイタリア人の義理の息子が2人いるんだ。もう(独身の)娘は残っていないけれど、奨学金の枠はまだ残っているよ」と公開リクルート(?)していた。

P1160382s_1  もうひとつ、日本語でTシャツを作ったチームはスペイン。優勝を決めたあとに、用意していた「一番」「日本」「根性」という鉢巻を頭に巻いていたスペインは、それだけでなく、「王者」と書かれたTシャツも作っていた。それがこれ。下の「Pau Tambien Juega」のTシャツと同じ色だから、いっしょに作ったのかな。「王者」の上には、「Golden Boys」と書かれていた。
P1160313s  優勝後の様子からもわかるけれど、このスペインチームは選手同士、かなり仲がいいらしい(パウ・ガソルは特にナバロと仲良く、この大会中もルームメイトだったとか)。チーム内だけでなくて、家族も仲がいい。ガソルは一家で応援に来ていたらしいが、優勝後には父がミックスゾーンのすぐ近く(記者席のすぐ横)まで下りてきて、その父を発見したガソル兄弟が父と固く抱き合っていて、家族が支えあっている様子がうかがえてとっても微笑ましかった。彼らにとって、この日本語のTシャツとともに、日本で過ごした2週間がいい思い出として残っていたら嬉しいですネ。

P1160221s  そういえば、こんな「日本風味」もあったっけ。決勝戦前、スペインのテレビ局レポーターたちがスタンドからプレゲーム・レポートをしようとしているところ。かなり気合が入ってます。

 余談だけど、大会前からチームに期待がかかり、国民の注目も集めていたこともあって、スペインのメディアはとてもアグレッシブだった。予選ではグループが違うのに札幌にまでレポーターが来ていて、アメリカの選手たちに「スペインはどう思いますか?」「パウ・ガソルはすばらしい選手だと思いませんか?」とスペインの質問攻撃。アメリカ選手にとってはスペインはグループも違い、いつ対戦するかわからない相手なわけだから、当然まだスペインのことは考えていなかったのに(結局、対戦はないままに終わってしまったし)、彼らが何度そう言っても、スペイン人レポーターはメゲることなくスペイン攻撃を続けていたのだった。そういえば、埼玉に移ってから、アメリカの練習にパット・ライリーが現れると、すかさず「ナバロをどう思いますか?」「ヒートで獲得したいと思いませんか?」と、またもやスペイン攻撃。ちなみに、ナバロの権利はまだウィザーズが持っているのでこういう質問にはライリーは答えられないのだ。ライリーもスペインのレポーターにはそう言ってかわしていたのに、なぜか、インターネットで見たスペインの新聞では「ライリーがナバロについて熱く語る」になっていた。

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コメント

友達はマイク・ブラウンとダニー・フェリーを見たといってました。
やっぱ皆注目してるんですね~(あたりまえか?)

投稿: ttt | 2006年9月26日 (火) 20時25分

世界選手権ですから、そりゃ注目されてます。プレイオフになると毎日移動しながら試合を見ている大金持ちの名物NBAファンがいるのですが、彼も埼玉にほぼ毎日のように来てましたヨ。

マイク・ブラウンとダニー・フェリーはアメリカの練習にも顔を出してました。ライリーもそうですが、彼らはチームのスター選手が出場しているので、スカウティング+自分のチームの選手のチェックの両方が目的でしょう。

投稿: 陽子 | 2006年9月29日 (金) 23時02分

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