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2007年4月29日 (日)

PHILosophy(フィルの哲学)

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 いいコーチたちからは、取材していて、なるほどと思わされるコメントが出てくることが多い。

 ロサンゼルス・レイカーズのフィル・ジャクソン。レイカーズはプレイオフ(1回戦)第2戦でフェニックス・サンズに大敗した後、ホームに戻っての第3戦ではエネルギー溢れたプレーで勝利。その翌日の練習後、ジャクソンは「なぜ選手たちがいつも第3戦のように全力でプレーできないのか、と思わないか」と聞かれ、次のように答えた。

「こういった試合では、選手が一生懸命プレーしたくないということはない。彼らは一生懸命プレーしている。問題は混乱だ。頭が混乱しているときは、正しいやり方でできないし、身体もそれに続いてしまう。だから、チームが何をしようとしているのか正確な知識を持つ必要がある。そうすれば、エネルギーも努力もすばらしいものになるだろう」

 こういった試合とは、プレイオフのように、誰もがモチベーションを高くもてるような試合のこと。

 そういう試合で選手のエネルギーが低く見えるときは、チームが何をやろうとしているのかわかっていなかったり、相手が予測しないことをしてきて対処方法がわからなかったり、そういったことで混乱が生じているからなのだ、というわけだ。理解できない選手の原因のこともあるだろうし、きちんとわかるように説明できないコーチ側が原因のこともあるだろう。あるいは、相手の作戦の変更に対応しきれていないことが原因のこともあるだろう。

 いずれにしても、ただ単に選手の怠惰を責め、「全力を出せ」「エネルギーが足りない」「もっと頑張れ」というのではなく、こうやって原因を明確にして対処すること、それもコーチの資質のひとつなのだと、あらためて気付かされたコメントだった。

(写真は去年1月撮影のものです)

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