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2007年6月の記事

2007年6月29日 (金)

Air Force 25 CMロケ地

 NBAはきのう行われたドラフトやトレードの話で盛り上がっているが、実を言うと私はこの1週間ほど、NBAともバスケットボールとも関係ない仕事をしていた。いつもはバスケットボールという専門にこだわって仕事を受けていて、それはそれで楽しんでいるし、満足もしているのだけど、たま~に煮詰まった気分になって少し違う世界を広げてみたいなと思うことがある。
 先日、そんな気分のときにナンバー前担当者(現在は、同じ文春から出ている"TITLe"という雑誌の編集)のSさんから連絡があり、私でもできそうな仕事だったことと、NBAファイナルの後というぴったりなタイミングだったので引き受けることにした。

 その仕事とはドラマ「24」(Twenty Four) のロケ地取材! キーファー・サザーランド主演の人気ドラマ、「24」は私自身も数年前から少しずつ見始め、見ていないシーズンの分も、時間があるときに見ようと全エピソード録画保存して手元に持っていたドラマなのだ(この仕事を引き受けてから一気に3シーズン分くらい見た)。撮影もほとんどLAで行われているので地元で取材できるし、これほど都合がいいことはない。

 さて、ここまでは前振りで、本題はもちろんバスケに関係した話。

La4n8165s_3  その取材でLA郊外のオンタリオ空港を訪れたときのこと。空港の担当者が、1日に3つの撮影が同時に行われたことがあるというエピソードを教えてくれたのだけれど、その撮影の1つというのが、ナント、ナイキのAir Force 25の、"Second Coming"のCM撮影だったのだ。このCM、今年頭からテレビでもガンガン流れていて印象的だったので、格納庫で撮影したバスケットボールのCMと聞いて、すぐにこのCMのことが思い浮かんだほど。Dscn1992s_2
  ナイキのサイトでCMを見てもらうとわかるけれど、何しろ豪華メンバーだ。実際の撮影のときには、このうちレブロンを除いた9人が勢ぞろいだったそうだ。レブロンだけはその日にスプライトのCM撮影が入っていたらしく、翌日に一人で来て、同じセットの前で撮影し、あとから映像を合成したらしい。

 ちなみに、このオンタリオ空港はロサンゼルス空港から約90kmのところにあり、渋滞がないときで車で1時間、渋滞にひっかかると2時間くらいかかることもある。選手がみんな渋滞にはまってイライラしている様子を想像していたのだけれど、CMのメーキングのビデオを見ていたら選手たちはそれぞれナイキのチャーター機で直接オンタリオ空港にやってきたようだった。

 同じ日に行われていた残り2つの撮影のうち、ひとつは映画"Dream Girls"で、空港の別の場所で飛行機に乗り降りするシーンを撮影。もうひとつはまだ公開日が未定の"How I met my boyfriend's dead fiance"という映画で、この映画の主演の一人は、なんとエバ・ロンゴリア…! そう、トニー・パーカーの恋人。二人はこの日、同じ場所で別々の仕事をしていたということになる。空港の担当者は、パーカーはエバを訪ねてきただけでナイキのCMには出ていないはずと言っていたけれど、あらためて確認したら、彼もしっかり出ていた。もしかしたら、エバを訪ねたついでの出演だったのかも?

P1200336s_3  最後に、「24」ファンの方(このブログを読んでくれている中にいるかな~)のために、少しだけTITLeの記事の予告。このオンタリオ空港は「24」では3つのシーンで出てくる。1つは「オンタリオ空港をテロリストが占拠」(シーズン5)というエピソードなので見た人ならすぐわかるはず。このシーンはロビーを使って撮影した。
 残り2つのシーンのうち、ひとつはAF25の撮影に使ったのと同じ格納庫が使われている。これはシーズン6に出てくるシーン。さらに詳しく知りたい方は7/26発売のTITLe 9月号を見てね。このほかにも、ロケ地の裏エピソード満載の予定(実は執筆はまだこれからなのです)。この号には付録としてシーズン6のエピソード1のディスクがついてきます。

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2007年6月15日 (金)

NBA Finals 2007 (4) MVP

P1200264s  あっさり決着がついた。シリーズ4連勝で、スパーズが2年ぶり4回目の優勝。

 NBA FinalsのMVPに選ばれたのはフランス出身(といっても、実は父親はアメリカ人、母親はベルギー人)のトニー・パーカーで、10票(9人のメディアが各1票ずつと、ファンのアンケートが1票分)のうち9票を得ての受賞。

 ヨーロッパ人がファイナルMVPに選ばれるのは初めて。思えば今季はドラフト1位もヨーロッパ人(イタリアのアンドレ・バニャーニ)、レギュラーシーズンMVPもヨーロッパ人(ドイツのダーク・ノヴィツキ)、NBAではないけれど夏の世界選手権で優勝したのもヨーロッパ(スペイン)と、ヨーロッパづくしの一年だった。

 さて、これから明日の朝のフライトまでの間に、最後の原稿を書き、荷造りしなくては。

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2007年6月13日 (水)

NBA Finals 2007 (3) 笛吹けど…

P1200022s  クリーブランドに移動してのNBAファイナル第3戦。ファイナル初出場のキャブス。クリーブランドの街行く人々のキャブス・ユニフォーム or Tシャツ着用率は高く、地元のニュースもキャブスがトップニュース。この初々しい感じの盛り上がりは、見ていてこっちまで嬉しくなる。

 会場のファンも、試合前から大声援で盛り上がり、タイムアウト中にも盛り上がり、点差を引き離されても盛り上がり、なんとかキャブス選手の後押しをしようとしていたのだけれど、肝心のキャブスのプレーがその声援に応えられない。外からのシュートを打ちまくり、外しまくり。タイムアウトのたびにマイク・ブラウンHCはもっと中に攻めるように言っていたらしいけれど、それが出来ている選手のほうが少なかった。まさに、「笛吹けどキャブス選手踊らず」の状態。
 最後の最後でようやく点差を詰めたけれど、肝心なところで若さが出るプレーが続いた。残り十数秒、2点ビハインドからレブロンが中に攻め込み、ダンカンのディフェンスにあってドリブルを止めてしまい、近くのアンダーソン・バレジャオにパスしたプレー。レブロンはすぐにボールを戻してもらい自分で攻めるつもりだったのに、バレジャオは自分で攻めに入ってしまい、シュートミス(「積極的に行こうと思ってやった」とバレジャオ)。そのプレーのときにタイムアウトを取ろうとしたマイク・ブラウンが「タイムアウト!」と何度も叫んでいたのに、会場の大声援にかき消されて審判も選手も気付かなかったり。ファイナルの初勝利がキャブスの手の中からこぼれていった。さすがに試合後のレブロンにも笑顔はなし。

 それにしても、ロースコアで、両チームともにシュートを外しまくるかなりugly(醜い)試合だったと思うのだけれど、スパーズHCのグレッグ・ポポビッチの記者会見での第一声が「グレートゲームだった。両チームのディフェンスがすばらしかった」と、いかにもコーチ、というコメントだったのには笑った。ポポビッチらしいな~。彼はスルメのように噛めば噛むほど味が出る人だと思うので、いつかきっちりと取り上げてみたい。

 別にキャブスの応援をしているわけではないけれど、4試合で終わるNP1200078sBAファイナルは取材する側としてもかなり虚しいし、第4戦くらいはキャブスに「踊って」ほしい。

(写真右)サンアントニオだけかと思ったら、クリーブランドのQアリーナの外にもトロフィーが立ってました。

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2007年6月10日 (日)

NBA Finals 2007 (2) 考える人、レブロン

P1190891s

 きのうの練習日、記者会見中のレブロン。真剣な表情で一点を見つめ、すっかり“考える人”になっていた。

 第1戦の内容と結果を考えると、スパーズ・ディフェンスの攻略法を考えていそうだけれど、実は全然違って、最近見た映画とその評を聞かれたときに、一番最近見た映画が何だったかを必死で思い出しているところ。ちなみに、最近見たのはスパイダーマンで、「僕にとっては少しロマンティックで、少し長かったけれど、でもとても面白かった」とのこと。

 第1戦と第2戦の間の2日間、そんなオフビートな質問が記者会見で飛び出すくらい、キャブスの面々は明るく、リラックスしていて、このファイナルの大舞台を楽しんでいると言う雰囲気がありあり。オフの2日間だけでなく、第1戦の直後も、記者会見場に来たレブロンは質問に答えながら時々笑顔を浮かべていたのだ。

 これをどう受け止めるかは人それぞれ。真剣に勝ちにいっていないのではないかという批判をする人もいるかもしれない。逆に、王者スパーズ相手に初戦を負けてもまだ余裕と見る人もいるだろう。私の意見はどちらかというと後者。余裕というと少し言いすぎかもしれないが、いくらスパーズが相手といっても、レブロンは(そしてそうなればキャブスも)、2戦、3戦と少しずつ経験値をあげ、対応していける選手だと思うし、レブロンもその自信があるのだろう。そして、そういったレブロンの成長、変化が今回のファイナルで私が一番見たいものでもある。

 もちろん、レブロンがプレーのレベルをあげたからといってすぐに勝利につながるほどスパーズは甘くないとも思うけれど、それでもきょうの第2戦は初戦よりも見応えがある試合になるはず。

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2007年6月 6日 (水)

NBA Finals 2007 (1) サンアントニオ到着

 NBAファイナル取材のために、きのうからサンアントニオ入り。一年中、乾燥して快適なLAから来ると、この時期のサンアントニオはかなり蒸し暑い。屋内はどこも、逆に寒いくらい冷房が効いていて、この気温差は気をつけないと風邪を引きそう。心配になったので、早速、取材前にAirborne(免疫を高めるハーブ系のサプリメント)を水に溶いて飲んで予防。この時期に倒れたら、シャレにならないうえ、ゴホゴホ言いながら取材したら大顰蹙ですから(取材するほうも、準備万端でNBAファイナルに備えています)。

P1190804s_1  さて、明日からのファイナルに向けて、きょうは両チームの練習&メディアセッションの取材。AT&Tセンターに行くと、アリーナ前に大きなトロフィーのハリボテが立っていた。本モノのトロフィーは、きょう、リーグのチャーター機、Slum Dunk Oneでサンアントニオ空港に到着したらしい。

 今回は、ファイナル経験という面では本当に対照的な2チーム。スパーズは最近では2年前に優勝したばかりとあってファイナル経験者ばかりのチームだし、一方のキャブスは、ファイナル経験者はエリック・スノウ一人だけの初々しいチーム。王者(スパーズ)対キング(レブロン・ジェイムス)のチーム(キャブス)の対決というわけだ。

#ところで、今年のキャブスのファイナル進出は多くの人にとって予想外のことだった。白状すると、私も、結果が出る前にサンアントニオ-デトロイトで航空券を手配していて、キャブスのファイナル進出であわてて手配しなおしたほど。キャブスがここまでできるとは思っていなくて、過小評価して申し訳なかったなぁと思っていた。そしたら、私より上手(?)がいた。キャブスの番記者のB(彼の名誉のためにイニシャルだけ)は、なんと、この週末に休暇の予定を入れていて、コロラドに旅行に行くつもりだったのだとか。キャブスがファイナルに出たことで、慌ててすべてキャンセルしたらしい。

 経験面で対照的な一方で、キャブスは元スパーズのスタッフが中心になって作ったチームといっても過言ではなく、「東のスパーズ」と言われるほど。何しろ、現キャブスのヘッドコーチ、マイク・ブラウンは元スパーズのアシスタントコーチだし、現キャブスのGMのダニー・フェリーも、現役引退後にスパーズのフロントで働いていたところを、2年前にキャブスに引き抜かれてキャブスのGMに就任した。お互い(特に挑戦者のキャブスが)、相手の手のうちを知り尽くしているというのが面白い。

 そういえば、思い出したことがひとつ。カンファレンス・ファイナル、ピストンズ対キャブスの第5戦後の記者会見で、マイク・ブラウンが、「3Q、チームに何か違う指示を出したのか」と聞かれ、「特に変わったことは言っていないけれど、親友の一人から、『最初のタイムアウトまでにレイアップを3本決められるかどうかやってみるようにチームに言ってみたらどうか』と言われ、その通りにチームに指示した」と言っていたことを思い出した。その親友が誰か聞かれたブラウンは「それは言えない」と答えていたのだけれど、これ、スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチだったのではないだろうか。ポポビッチとブラウンの仲なら、試合中にそういうアドバイスの電話が入っても不思議ない。

 NBAファイナル第1戦は明日、6月7日、サンアントニオ時間午後8時(日本時間6/8午前10時)のスタート。NBAファイナルを生中継するNHK-BSのスタッフもきょうのメディアセッションを取材していましたヨ。

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