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2007年9月22日 (土)

EuroBasket 2007 (5) 9/15 準決勝

 マドリッドでヨーロッパ選手権を取材していた青木さんのレポートです。9月15日、準決勝の2試合と5-8位の順位決定戦2試合。準決勝のうち1試合は、スペイン対ギリシャという、一年前の世界選手権決勝と同じカード。去年以上の熱戦になったようです。
 5-8位決定戦も、メダルはとれなくても、世界予選の出場権がかかった大事な試合です。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月15日★

■ロシア 86-74 リトアニア(準決勝)
 中1日の休養があったロシアに対し、リトアニアはアンドレイ・キリレンコに対する答えがなかった。キリレンコは29点、8リバウンドの大活躍で、2Q中盤で19点のリードを奪う原動力となった。
 ところが、キリレンコが7分18秒に2ファウルになった後、大量リードにかかわらず、ロシアのデビッド・ブラッドコーチはベンチに下げることをしなかった。この決断は完全に裏目となり、キリレンコはわずか1分40秒後に3つ目ファウルを取られる始末。キリレンコを欠いたロシアは、ディフェンスで苦戦。リトアニアは4分33秒から9連続得点などで猛反撃し、ハーフタイムで点差を7まで詰めた。
 3Q中盤、リナス・クレイザとラムナス・シスカスウカスの連続3Pシュートでさらに差を詰める。4分20秒には、シスカウスカスがドライブからジャンパーを決め、リトアニアは52対52の同点に追いつく。リトアニアの流れを断ち切るため、タイムアウトを取ったロシアは、キリレンコによって窮地から逃れる。3分57秒、右ウイングから3Pシュートを決めると、30秒後に3Pプレイとなるレイアップ。2分54秒には、J・R・ホールデンのシュートをアシストし、8連続得点でリトアニアを引き離す要因となった。
 リトアニアはシスカウスカスが30点と大爆発するも、チームメイトのサポートがなく孤軍奮闘に終わる。ロシアは4Qでも肝心な局面で着実に得点を奪い、12点差で逃げ切った。

(ロシア)
キリレンコ:29点、8リバウンド、3スティール、3ブロック
「すごくフィジカルな試合だったけど、僕たちはすばらしいディフェンスをしたことが勝因。ユーロバスケットでの目標は、オリンピックの出場権を取ること。僕たちはそれを達成し、ファイナルに進んだ」
ホールデン:18点、6リバウンド
ビクトル・クルヤッパ:15点、5リバウンド、4アシスト、2スティール

(リトアニア)
シスカウスカス:30点、4リバウンド、4アシスト、5スティール
サルナス・ヤシケビシウス:5点、5ターンオーバー
「今夜はロシアのほうがよかった。でも、彼らに1日休養があったのは、明らかに有利に働いた」

■スペイン 82-77 ギリシャ(準決勝)
 大差で決着がついた昨年の世界選手権決勝、2次ラウンドとは一変し、土壇場までもつれる死闘が繰り広げられた。ヨーロッパ最高レベルのチーム同士の対戦は、スペインが先にリズムをつかむ。ホセ・カルデロンが1Qだけで3本の3Pシュートを決め、パウ・ガソルもインサイドで着実に得点し、2Q中盤で11点のリードを奪った。
 しかし、ギリシャは途中出場のガード、ヴァシレイオス・スパヌリスの奮闘で反撃開始。2分35秒にレイアップ、1分30秒にジャンパー、54秒に3Pシュートを決めると、残り18秒にはコンスタンティノス・ツァルツァリスのレイアップをアシストし、39対39の同点に追いつく。
 前半終了寸前、スペインはガソルのレイアップで再びリードするも、3Qはがっぷり四つの展開。ギリシャは3分46秒と2分20秒に、パナジオティス・ヴァシロポウロスの3Pシュートで2度3点のリードを奪う。試合の進展とともに勝利に対する熱意が激しくぶつかりあい、3Q終了直後には、フアン=カルロス・ナバーロとディミトロス・ディアマンティディスが乱闘寸前となり、コート上で両チームが入り乱れる騒ぎも起こった。
 ギリシャ1点リードで迎えた4Q、ナバーロの3Pシュートをきっかけに、スペインが6連続得点で65対60とリードを奪う。ギリシャはオフェンスのリズムをつかめずにいたが、スペインがナバーロとカルデロンを休ませたスキを突き反撃。スパヌリスが3Pプレイとなるレイアップを決めると、ティアマンティディスがフリースロー、ラゾロス・パパドポロスがフックショットを決め、7連続得点で再逆転。3度目の正直でスペイン撃破に、一歩前進したかに思われた。
 しかし、フロアに戻ったカルデロンが、4分1秒に左ウイングから3Pシュートを決めて再逆転。その直後には、ナバーロがドライブからレイアップを決めて3点差。再逆転から9-1とチャージをかけたスペインは、土壇場で着実にフリースローを成功させ、6度目の決勝進出。ギリシャは24点のスパヌリスを軸に最後まで必死に戦うも、セオドロス・パパルーカスとディアマンディディスの2人で9点では、層の厚いスペインを倒すのに不十分だった。

(スペイン)
ガソル&ナバーロ:23点ずつ
カルデロン:18点
「正に戦争と言えるような試合だった。昨年のアルゼンチン戦(世界選手権準決勝)を思い起こさせたね」

(ギリシャ)
スパヌリス:24点(FG14本中10本成功)
ツァルツァリス:7点、5リバウンド
「スペインは1日休みがあったけど、我々は昨日(の激戦)から疲れがすごく残っていた。ベストチーム相手に、我々がレベルの高いチームであることは示したと思う」

■ドイツ 69-65 スロベニア(5~8位決定戦)
 スロベニアは主導権を握りながらも、準々決勝のギリシャ戦同様、4Q終盤で逆転を許しての黒星となった。ドイツは4Q5分15秒で51対60とされながらも、脇役のデモンド・グリーンとアデモラ・オクラジャの連続3Pシュートで反撃。1分56秒には、ダーク・ノビツキーの3Pシュートによって、62対62の同点に追いつく。49秒にステフェン・ハマンのレイアップで逆転すると、11秒にノビツキーがダメ押しのターンショットを決め、ドイツが世界最終予選の出場権を手にした。

(ドイツ)
ノビツキー:28点、10リバウンド
「トーナメント中は山あり谷ありだったけど、この試合に勝ったことは大きな意味がある。(オリンピック出場の)夢はなくならずに済んだよ」

(スロベニア)
ヤカ・ラコビッチ:17点、5リバウンド、6アシスト
「昨日すごくつらい負けを喫した後だから、とても難しい試合だった。気持を切り替えて臨むのに24時間なかったわけだからね。ドイツを倒すための最善を尽くしたけど、勝つためには十分でなかったってことじゃないかな。(敗因は)わからない」
ラショー・ネステロビッチ:13点、9リバウンド

■クロアチア 86-69 フランス(5~8決定戦)
 フリースローのミスが、準々決勝での敗因となった両チーム。この試合では、勝利への貪欲さで明らかに上回ったクロアチアが、オリンピック最終予選出場を果たした。クロアチアは1Q、ヒートにドラフトされ、当日にペイサーズへ権利が移った若手ビッグマン、スタンコ・バラッチの活躍で17対7。フランスはボリス・ディーオの3Pシュートなどで反撃し、2Q中盤で3点差まで詰め寄る。しかし、元ネッツのゾラン・プラニニッチの奮闘もあり、クロアチアが11-2のチャージ。点差を16まで広げて前半を終える。
 フランスは後半開始早々、11連続得点で5点差まで詰める。だが、5分15秒と4分30秒に、マルコ・ポポビッチに立て続けに3Pシュートを献上。これでフランスの反撃を完全に断ち切ることに成功したクロアチアは、2ケタ得点差を最後まで維持して快勝した。

(クロアチア)
ポポビッチ:15点
「大きな成果(メダル)を残す可能性があったわけだけど、(世界最終予選出場という)結果にはひとまずハッピーだ。スタートから最後まで、チームとしていいプレイができた。」
プラニニッチ:15点
バラッチ:12点、7リバウンド

(フランス)
パーカー:18点、5リバウンド、3スティール
ディーオ:11点、5リバウンド、5アシスト
「後半いいプレイをしたと思うけど、前半は明らかに熱意に欠けていた。それが大きな代償となった」

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