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2007年9月23日 (日)

EuroBasket 2007 (6) 9/16 大会最終日

 スペインのマドリッドで、ヨーロッパ選手権(ユーロバスケ=北京五輪ヨーロッパ大陸予選)を取材していた青木さんから、最終日、9/16のレポートが届きました。Mediazoneのハイライト映像とあわせて読むと、さらに臨場感が増すのではないかと思います。

 優勝したロシアは、世界選手権の出場枠を取れなかった2005年からわずか2年で立て直しての快挙。青木さんからのメールには、「ロシアのタフネスには脱帽」とありました。競争が激しいヨーロッパでは、あっという間に勢力図が変わってきますね。

 今回優勝したロシアと3位のリトアニアは北京五輪出場権獲得(スペインは去年の世界選手権優勝ですでに出場権を獲得済み)。4位のギリシャ、5位のドイツ、6位のクロアチア、7位のリトアニアの4チームは世界予選出場権を獲得。8位に終わったフランスは、北京五輪出場の可能性が絶たれました。

 ちなみに、準々決勝から写真の撮影規制が厳しくなったとのことで、文字レポートのみです。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月16日★

■ロシア 60-59 スペイン(決勝戦)
 失うものがまったくない挑戦者のロシアが、土壇場で世界王者スペインを下し、頂点に立った。アリーナを埋めた1万5000人の強烈なサポートを背に受けたスペインから、ロシアは試合開始早々から猛攻を受ける。この大会でシュートが好調なホセ・カルデロンに、立て続けに3Pシュートを決められるなど、2Q序盤で13対25とリードされていた。
 しかし、その後のロシアは、マッチアップゾーンでパウ・ガソルのインサイドゲームを封じることに成功。オフェンスでは、ハイポストのパスから何度もレイアップを決めるなどリズムをつかみ、ハーフタイムまでに3点差まで追い詰める。
 後半は一進一退の攻防が続き、3Q終了時もスペインの3点リードは変わらない。ところが、ロシアはアメリカ出身のJ・R・ホールデンのレイアップなど、3Q終盤からの10連続得点で、51対50とこの試合初めてリードを奪う。スペインは8分2秒、カルデロンがこの試合5本目の3Pシュートを決めて逆転すると、その後ロシアを引き離すチャンスが何度も訪れた。
 ところが、残り5分を切ってからガソルはプレッシャーを感じ、フリースローを5本もミスしてしまう。残り1分48秒で5点を追うロシアは、アンドレイ・キリレンコがフリースローで3点差。キリレンコは59秒にカルロス・ヒメネスのパスをスティールすると、43秒にニキタ・モグルノフのジャンパーで58対59の1点差まで詰める。
 スペインはタイムアウト後、ガソルのポストプレイで得点を狙うが、28秒にまさかのターンオーバーを犯す。ヘルプディフェンスからスティールを決めたホールデンは、カルデロンをかわしてジャンプシュート。ボールは真上にリムを弾いたあと、そのままネットを通過し、残り2秒に60対59と逆転する。
 タイムアウト後、スペインは再びガソルに託すも、そのシュートはボール半分が入りかけた後にリムを弾き万事休す。ガソルはその直後、フロアに倒れ込み、しばらく頭を抱えしかなかった。スペインは6度目の決勝だったが、ユーロバスケット初制覇はまたもお預けとなった。なお、この試合17点を記録したキリレンコが、大会のMVPに輝いた。

(ロシア)
キリレンコ:17点、4リバウンド、5アシスト
「スペインは世界最高のチームのひとつだけど、今夜はちょっとだけ我々のほうがよかった。すばらしいチームであることにすごくハッピーだし、僕がいなくてもチームメイトはいいプレイができる。全員が一体となって助け合っていた。これは僕のキャリアで最高の栄誉。僕がプレイしてきた中で最高のチームだ」
クルヤッパ:7点、12リバウンド、4アシスト

(スペイン)
カルデロン:15点
ガソル:14点、14リバウンド
「我々にとって、非常に悲しい日ということを理解しなければならない。出来が良くなかったのは認めるし、敗北の責任は僕にある」
ホアン・カルロス・ナバーロ:0点(17分)

□大会ベスト5□
F アンドレイ・キリレンコ(ロシア)
F ダーク・ノビツキー(ドイツ)
C パウ・ガソル(スペイン)
G ホセ・カルデロン(スペイン)
G ラムナス・シスカウスカス(リトアニア)

■リトアニア 78-69 ギリシャ(3位決定戦)
 北京への切符がかかったこの試合は、4人が2ケタ得点とバランスのいいオフェンスを展開したリトアニアが制した。2Q終盤まで互角の展開も、サルナス・ヤシケビシウスとリナス・クレイザの3Pシュートによって、2分32秒で39対30とリード。後半になっても主導権を維持し、4Q中盤にラムナス・シスカウスカスの2連続3Pシュートで、点差を2ケタとして勝利を決定的にした。
 ギリシャは23点のニコス・ジジス以外、シュートが不調。また、センターのラゾロス・パパドポロスが精彩を欠き、インサイドで得点できない状況に陥ったことも、ギリシャの敗因だった。

(リトアニア)
クシストフ・ラドリノビッチ:19点
シスカウスカス:13点、4リバウンド、5アシスト
「メダルとオリンピックの出場権を獲得したことでは、すごく満足している。ロシア戦と違い、いい形で試合をスタートできたのが勝因だと思う」
クレイザ:13点
ヤシケビシウス:11点
「厳しい戦いが続いたけど、オリンピックに出られるということでは、ひとまずホッとしている。メダルを獲得できたことも、我々にとって重要なことだよ」

(ギリシャ)
ジジス:23点
セオドロス・パパルーカス:8点、2アシスト
「オリンピック出場とメダルを逃したわけだから、すごくガッカリしている。先(世界予選)のことは何も考えられない。とにかく体を休ませたい」

■ドイツ 80-71 クロアチア(5、6位決定戦)
 両チームとも世界最終予選の出場が決まっているため、国のプライド以外はまったく意味を持たない試合。3試合連続でシュートが不調だったダーク・ノビツキーが、31点という活躍でドイツが勝利。クロアチアは2Q序盤で2ケタ得点差をつけるも、後半にノビツキーを止めることができずに逆転負け。

(ドイツ)
ノビツキー:31点、12リバウンド
(クロアチア)
マルコ・バニッチ:16点

■スロベニア 88-74 フランス(7、8位決定戦)
 ベテランの司令塔、ヤカ・ラコビッチの24点という活躍によって、スロベニアが来年7月の世界最終予選の出場権を手にした。スロベニアは2Q中盤からフランスにリードを許す展開を強いられるも、4Q開始早々の9連続得点で60対57と逆転。また、4Qのスロベニアはシュートが絶好調で、3Pシュートを8本成功させ、一気にフランスを引き離した。準々決勝から2戦連続で精神的にダメージを受ける敗北を喫しながらも、世界最終予選の出場権をなんとか手にしたことで、試合後のラコビッチは感情を抑えきれずに思わず涙。国の威信をかけ、全身全霊で戦っているということを、正に実感できるシーンだった。
 フランスはパーカーが31点を記録するも、チームメイトのサポートが不十分で孤軍奮闘に終わる。キャプテンのボリス・ディアウはファウルトラブルに泣かされ、無得点という散々な試合となった。

(スロベニア)
ラコビッチ:26点、7アシスト
ラショー・ネステロビッチ:19点、8リバウンド
(フランス)
パーカー:31点、4アシスト
ロニー・トゥリアフ:13点、8リバウンド

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