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2007年9月の記事

2007年9月28日 (金)

@日本

 日本滞在中に2試合(JBLカップ戦とbjリーグのKBLチームとの交流戦)と、記者会見を取材してきました。

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満員御礼
(左)JBLチャレンジカップ 日立サンロッカーズ対東芝ブレイブサンダーズ@寒川
(右)bjリーグ 東京アパッチ対KBL テグ・オリオンズ@足立

 写真見た感じだと満員に見えないかもしれませんが、どちらも満席。少し足の便が悪い会場だったのにこれだけ入ったのはスバラシイ。あとで詳しく書きますが、これも、bjリーグができたのと、日本で世界選手権を開催した影響だと思う。どちらも、すべてが理想どおりには行っていない&行かなかったかもしれないし、もっとうまくやれればと思うこともあるけれど、でも2005~2006年はやはり日本のバスケにとってはひとつの転換期だったのだと思う。

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注目のガードマッチアップ
(左)サンロッカーズ・五十嵐対ブレイブサンダーズ・石崎
(右)アパッチ・青木対オリオンズ・金

 すでにシーズンも始まって数試合たっているので今さらのコメントですが、この試合がJBLデビュー戦となった石崎選手、とても新人には思えない落ち着きぶりでした。実は、彼のことは高校3年の茨城インターハイでも見てました。そのことはまた、後ほどアップする記事で書きます。
 青木選手は夏にABA SPLの一員としてLAに来たときに2試合取材しました。正直言うと、この日のオリオンズとの試合より、あのときのABA SPLの試合のほうが面白かったです。これはオリオンズ戦での青木選手がだめというわけではなく、それくらいABA SPLでの青木選手は気持ちよくプレーしてました。ま、あのときはまわりがそういう形を作っていたというのもありますが。それでも、写真にもあるように、韓国の代表PG、キム・スンヒョン相手にドライブインで抜く場面もありました。

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個人的注目選手
テグ・オリオンズのイ・ドンジュン(サンドリン兄弟の弟、ダニエル)

 ダニエルのプレーはかなり久しぶりにみました。まだオリオンズのチーム(あるいは韓国のバスケ)に馴染んでいないのかもしれないけれど、正直、お兄ちゃんのエリックのほうが一枚上手という印象。でも身体を張ったプレーはアジアの中ではフィジカルなほうで、アパッチの選手にとってはやりがいがある相手だったようです。
 ちなみに、アパッチの選手たちは試合が終わるまで、彼のことを、アルゼンチンとのハーフだと思っていたそうです。韓国代表に入っていたもう一人のハーフ、キム・ミンスと間違えていたみたい。前も書いたけど、ダニエル(韓国での登録名はイ・ドンジュ)は、イタリア系アメリカ人(父)と韓国人(あるいは韓国系アメリカ人かも)(母)の間のハーフです。

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大神雄子選手、プロ契約記者会見
(写真では、一見ナイキのスーツのように見えるけれど、ふつうのスーツにナイキのピンを胸につけています)

 WJBLの日本人選手としては初めてプロ契約をした大神選手。プロ契約をして何が変わるのかという疑問も出てくると思いますが、本人いわく、一番は自分の気持ち、心構えだとのこと。ま、シーズン中はプロ契約だろうがそうでなかろうが、チームに所属する一員ということは同じなわけで、実際にはオフシーズンのほうが影響が大きいと思う。オフシーズンの過ごし方、そのときの自由度(と同時に自己責任の増大)、さらには一シーズンずつ、進む道をその時々で選ぶことができるフレキシビリティ。そういったものを生かして、どういうい選択をしていくのかに注目です。
 この記者会見の10日ほど前にWNBA優勝したフェニックスのダイアナ・タラシとは、何度も対戦した旧知の仲。2004年に女子日本代表チームがアメリカ遠征に出てきて、アメリカと3試合戦ったのですが、そのときにもタラシから「リトル・アイバーソン」なんて呼ばれてました。マーキュリーズが優勝したあとには、ダイアナにお祝いのテキストメッセージを送ったのだと言ってました。

※これ以外にも、いろいろ書いたのですが、だいぶ長くなってしまったので、写真と直接関係ないことは、別投稿で後日アップします。

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2007年9月25日 (火)

EuroBasket 2007 (7) 新聞&ポスター

 青木さんのヨーロッパ選手権@マドリッドのレポート最終回は、決勝戦翌日のスペインのスポーツ新聞紙面と、大会に向けてのナイキの広告ポスターの写真です。

※青木さんと、スペイン語が得意な友人の助けを得てスペイン語の見出しも訳してみました。スペイン語を表記する上で特有のエニェ([n」の上に[~])はかわりに[ny]で表記、アクセントは省略しています。

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(左)LAGRIMAS DE PLATA 銀の涙
(地元の大会の優勝を狙いながら、銀メダルに終わったスペイン。銀メダルだったことを伝え、それが泣きたいほど悔しい結果だったということも表していて、なかなかいい見出しですよね)
(中)E TODAS FORMAS... MIL GRACIAS
   
Gasol: "Ahora estamos tristes; manyana, orgullosos"
    それでも…本当にありがとう
    ガソル「今は悲しい。でも明日になれば誇りに思える」

(右)PENA 無念

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こちらは、スペイン代表を応援するナイキのポスター。地下鉄の駅に貼ってあったそうです。

SER ESPANYOL YA NO ESUNA EXCUSA, ES UNA RESPONSABILIDAD.
 スペイン人であることは、もはや言い訳ではない。一つの責任だ。


これ、実はもっと長い文章の冒頭だけを抜き出したもののようで、ポスターにもアドレスが掲載されているナイキの広告サイトに全文が掲載されています。

SER ESPANYOL YA NO ES EXCUSA:
ES UNA RESPONSABILIDAD.

POR ESO AHORA TE TOCA A TI.
ES TU MOMENTUM.

DEMUESTRA QUE CONSIGUES
LO QUE TE PROPONES Y QUE TU
CONTRIBUYES A QUE EL DEPORTE ESPANYOL
ESTE EN SU MEJOR MOMENTO.


SI TU ESTAS ENTRE LOS MEJORES
TENDRAS TU RECOMPENSA


HA LLEGADO TU MOMENTUM.

 スペイン人であることは、もはや言い訳ではない。
 一つの責任だ。
 だからこそ、今、君たちの番がまわってきたのだ。
 君たちの時なのだ。

 目指している地に到達できるところを見せてみろ。
 スペインのスポーツが最高の瞬間を迎えるために
 貢献できることを見せてみろ。

 もし君たちが本当に一握りの優秀な者たちなら
 それに見合った結果がついてくるだろう。

 君たちの時が来た。

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2007年9月23日 (日)

EuroBasket 2007 (6) 9/16 大会最終日

 スペインのマドリッドで、ヨーロッパ選手権(ユーロバスケ=北京五輪ヨーロッパ大陸予選)を取材していた青木さんから、最終日、9/16のレポートが届きました。Mediazoneのハイライト映像とあわせて読むと、さらに臨場感が増すのではないかと思います。

 優勝したロシアは、世界選手権の出場枠を取れなかった2005年からわずか2年で立て直しての快挙。青木さんからのメールには、「ロシアのタフネスには脱帽」とありました。競争が激しいヨーロッパでは、あっという間に勢力図が変わってきますね。

 今回優勝したロシアと3位のリトアニアは北京五輪出場権獲得(スペインは去年の世界選手権優勝ですでに出場権を獲得済み)。4位のギリシャ、5位のドイツ、6位のクロアチア、7位のリトアニアの4チームは世界予選出場権を獲得。8位に終わったフランスは、北京五輪出場の可能性が絶たれました。

 ちなみに、準々決勝から写真の撮影規制が厳しくなったとのことで、文字レポートのみです。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月16日★

■ロシア 60-59 スペイン(決勝戦)
 失うものがまったくない挑戦者のロシアが、土壇場で世界王者スペインを下し、頂点に立った。アリーナを埋めた1万5000人の強烈なサポートを背に受けたスペインから、ロシアは試合開始早々から猛攻を受ける。この大会でシュートが好調なホセ・カルデロンに、立て続けに3Pシュートを決められるなど、2Q序盤で13対25とリードされていた。
 しかし、その後のロシアは、マッチアップゾーンでパウ・ガソルのインサイドゲームを封じることに成功。オフェンスでは、ハイポストのパスから何度もレイアップを決めるなどリズムをつかみ、ハーフタイムまでに3点差まで追い詰める。
 後半は一進一退の攻防が続き、3Q終了時もスペインの3点リードは変わらない。ところが、ロシアはアメリカ出身のJ・R・ホールデンのレイアップなど、3Q終盤からの10連続得点で、51対50とこの試合初めてリードを奪う。スペインは8分2秒、カルデロンがこの試合5本目の3Pシュートを決めて逆転すると、その後ロシアを引き離すチャンスが何度も訪れた。
 ところが、残り5分を切ってからガソルはプレッシャーを感じ、フリースローを5本もミスしてしまう。残り1分48秒で5点を追うロシアは、アンドレイ・キリレンコがフリースローで3点差。キリレンコは59秒にカルロス・ヒメネスのパスをスティールすると、43秒にニキタ・モグルノフのジャンパーで58対59の1点差まで詰める。
 スペインはタイムアウト後、ガソルのポストプレイで得点を狙うが、28秒にまさかのターンオーバーを犯す。ヘルプディフェンスからスティールを決めたホールデンは、カルデロンをかわしてジャンプシュート。ボールは真上にリムを弾いたあと、そのままネットを通過し、残り2秒に60対59と逆転する。
 タイムアウト後、スペインは再びガソルに託すも、そのシュートはボール半分が入りかけた後にリムを弾き万事休す。ガソルはその直後、フロアに倒れ込み、しばらく頭を抱えしかなかった。スペインは6度目の決勝だったが、ユーロバスケット初制覇はまたもお預けとなった。なお、この試合17点を記録したキリレンコが、大会のMVPに輝いた。

(ロシア)
キリレンコ:17点、4リバウンド、5アシスト
「スペインは世界最高のチームのひとつだけど、今夜はちょっとだけ我々のほうがよかった。すばらしいチームであることにすごくハッピーだし、僕がいなくてもチームメイトはいいプレイができる。全員が一体となって助け合っていた。これは僕のキャリアで最高の栄誉。僕がプレイしてきた中で最高のチームだ」
クルヤッパ:7点、12リバウンド、4アシスト

(スペイン)
カルデロン:15点
ガソル:14点、14リバウンド
「我々にとって、非常に悲しい日ということを理解しなければならない。出来が良くなかったのは認めるし、敗北の責任は僕にある」
ホアン・カルロス・ナバーロ:0点(17分)

□大会ベスト5□
F アンドレイ・キリレンコ(ロシア)
F ダーク・ノビツキー(ドイツ)
C パウ・ガソル(スペイン)
G ホセ・カルデロン(スペイン)
G ラムナス・シスカウスカス(リトアニア)

■リトアニア 78-69 ギリシャ(3位決定戦)
 北京への切符がかかったこの試合は、4人が2ケタ得点とバランスのいいオフェンスを展開したリトアニアが制した。2Q終盤まで互角の展開も、サルナス・ヤシケビシウスとリナス・クレイザの3Pシュートによって、2分32秒で39対30とリード。後半になっても主導権を維持し、4Q中盤にラムナス・シスカウスカスの2連続3Pシュートで、点差を2ケタとして勝利を決定的にした。
 ギリシャは23点のニコス・ジジス以外、シュートが不調。また、センターのラゾロス・パパドポロスが精彩を欠き、インサイドで得点できない状況に陥ったことも、ギリシャの敗因だった。

(リトアニア)
クシストフ・ラドリノビッチ:19点
シスカウスカス:13点、4リバウンド、5アシスト
「メダルとオリンピックの出場権を獲得したことでは、すごく満足している。ロシア戦と違い、いい形で試合をスタートできたのが勝因だと思う」
クレイザ:13点
ヤシケビシウス:11点
「厳しい戦いが続いたけど、オリンピックに出られるということでは、ひとまずホッとしている。メダルを獲得できたことも、我々にとって重要なことだよ」

(ギリシャ)
ジジス:23点
セオドロス・パパルーカス:8点、2アシスト
「オリンピック出場とメダルを逃したわけだから、すごくガッカリしている。先(世界予選)のことは何も考えられない。とにかく体を休ませたい」

■ドイツ 80-71 クロアチア(5、6位決定戦)
 両チームとも世界最終予選の出場が決まっているため、国のプライド以外はまったく意味を持たない試合。3試合連続でシュートが不調だったダーク・ノビツキーが、31点という活躍でドイツが勝利。クロアチアは2Q序盤で2ケタ得点差をつけるも、後半にノビツキーを止めることができずに逆転負け。

(ドイツ)
ノビツキー:31点、12リバウンド
(クロアチア)
マルコ・バニッチ:16点

■スロベニア 88-74 フランス(7、8位決定戦)
 ベテランの司令塔、ヤカ・ラコビッチの24点という活躍によって、スロベニアが来年7月の世界最終予選の出場権を手にした。スロベニアは2Q中盤からフランスにリードを許す展開を強いられるも、4Q開始早々の9連続得点で60対57と逆転。また、4Qのスロベニアはシュートが絶好調で、3Pシュートを8本成功させ、一気にフランスを引き離した。準々決勝から2戦連続で精神的にダメージを受ける敗北を喫しながらも、世界最終予選の出場権をなんとか手にしたことで、試合後のラコビッチは感情を抑えきれずに思わず涙。国の威信をかけ、全身全霊で戦っているということを、正に実感できるシーンだった。
 フランスはパーカーが31点を記録するも、チームメイトのサポートが不十分で孤軍奮闘に終わる。キャプテンのボリス・ディアウはファウルトラブルに泣かされ、無得点という散々な試合となった。

(スロベニア)
ラコビッチ:26点、7アシスト
ラショー・ネステロビッチ:19点、8リバウンド
(フランス)
パーカー:31点、4アシスト
ロニー・トゥリアフ:13点、8リバウンド

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2007年9月22日 (土)

EuroBasket 2007 (5) 9/15 準決勝

 マドリッドでヨーロッパ選手権を取材していた青木さんのレポートです。9月15日、準決勝の2試合と5-8位の順位決定戦2試合。準決勝のうち1試合は、スペイン対ギリシャという、一年前の世界選手権決勝と同じカード。去年以上の熱戦になったようです。
 5-8位決定戦も、メダルはとれなくても、世界予選の出場権がかかった大事な試合です。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月15日★

■ロシア 86-74 リトアニア(準決勝)
 中1日の休養があったロシアに対し、リトアニアはアンドレイ・キリレンコに対する答えがなかった。キリレンコは29点、8リバウンドの大活躍で、2Q中盤で19点のリードを奪う原動力となった。
 ところが、キリレンコが7分18秒に2ファウルになった後、大量リードにかかわらず、ロシアのデビッド・ブラッドコーチはベンチに下げることをしなかった。この決断は完全に裏目となり、キリレンコはわずか1分40秒後に3つ目ファウルを取られる始末。キリレンコを欠いたロシアは、ディフェンスで苦戦。リトアニアは4分33秒から9連続得点などで猛反撃し、ハーフタイムで点差を7まで詰めた。
 3Q中盤、リナス・クレイザとラムナス・シスカスウカスの連続3Pシュートでさらに差を詰める。4分20秒には、シスカウスカスがドライブからジャンパーを決め、リトアニアは52対52の同点に追いつく。リトアニアの流れを断ち切るため、タイムアウトを取ったロシアは、キリレンコによって窮地から逃れる。3分57秒、右ウイングから3Pシュートを決めると、30秒後に3Pプレイとなるレイアップ。2分54秒には、J・R・ホールデンのシュートをアシストし、8連続得点でリトアニアを引き離す要因となった。
 リトアニアはシスカウスカスが30点と大爆発するも、チームメイトのサポートがなく孤軍奮闘に終わる。ロシアは4Qでも肝心な局面で着実に得点を奪い、12点差で逃げ切った。

(ロシア)
キリレンコ:29点、8リバウンド、3スティール、3ブロック
「すごくフィジカルな試合だったけど、僕たちはすばらしいディフェンスをしたことが勝因。ユーロバスケットでの目標は、オリンピックの出場権を取ること。僕たちはそれを達成し、ファイナルに進んだ」
ホールデン:18点、6リバウンド
ビクトル・クルヤッパ:15点、5リバウンド、4アシスト、2スティール

(リトアニア)
シスカウスカス:30点、4リバウンド、4アシスト、5スティール
サルナス・ヤシケビシウス:5点、5ターンオーバー
「今夜はロシアのほうがよかった。でも、彼らに1日休養があったのは、明らかに有利に働いた」

■スペイン 82-77 ギリシャ(準決勝)
 大差で決着がついた昨年の世界選手権決勝、2次ラウンドとは一変し、土壇場までもつれる死闘が繰り広げられた。ヨーロッパ最高レベルのチーム同士の対戦は、スペインが先にリズムをつかむ。ホセ・カルデロンが1Qだけで3本の3Pシュートを決め、パウ・ガソルもインサイドで着実に得点し、2Q中盤で11点のリードを奪った。
 しかし、ギリシャは途中出場のガード、ヴァシレイオス・スパヌリスの奮闘で反撃開始。2分35秒にレイアップ、1分30秒にジャンパー、54秒に3Pシュートを決めると、残り18秒にはコンスタンティノス・ツァルツァリスのレイアップをアシストし、39対39の同点に追いつく。
 前半終了寸前、スペインはガソルのレイアップで再びリードするも、3Qはがっぷり四つの展開。ギリシャは3分46秒と2分20秒に、パナジオティス・ヴァシロポウロスの3Pシュートで2度3点のリードを奪う。試合の進展とともに勝利に対する熱意が激しくぶつかりあい、3Q終了直後には、フアン=カルロス・ナバーロとディミトロス・ディアマンティディスが乱闘寸前となり、コート上で両チームが入り乱れる騒ぎも起こった。
 ギリシャ1点リードで迎えた4Q、ナバーロの3Pシュートをきっかけに、スペインが6連続得点で65対60とリードを奪う。ギリシャはオフェンスのリズムをつかめずにいたが、スペインがナバーロとカルデロンを休ませたスキを突き反撃。スパヌリスが3Pプレイとなるレイアップを決めると、ティアマンティディスがフリースロー、ラゾロス・パパドポロスがフックショットを決め、7連続得点で再逆転。3度目の正直でスペイン撃破に、一歩前進したかに思われた。
 しかし、フロアに戻ったカルデロンが、4分1秒に左ウイングから3Pシュートを決めて再逆転。その直後には、ナバーロがドライブからレイアップを決めて3点差。再逆転から9-1とチャージをかけたスペインは、土壇場で着実にフリースローを成功させ、6度目の決勝進出。ギリシャは24点のスパヌリスを軸に最後まで必死に戦うも、セオドロス・パパルーカスとディアマンディディスの2人で9点では、層の厚いスペインを倒すのに不十分だった。

(スペイン)
ガソル&ナバーロ:23点ずつ
カルデロン:18点
「正に戦争と言えるような試合だった。昨年のアルゼンチン戦(世界選手権準決勝)を思い起こさせたね」

(ギリシャ)
スパヌリス:24点(FG14本中10本成功)
ツァルツァリス:7点、5リバウンド
「スペインは1日休みがあったけど、我々は昨日(の激戦)から疲れがすごく残っていた。ベストチーム相手に、我々がレベルの高いチームであることは示したと思う」

■ドイツ 69-65 スロベニア(5~8位決定戦)
 スロベニアは主導権を握りながらも、準々決勝のギリシャ戦同様、4Q終盤で逆転を許しての黒星となった。ドイツは4Q5分15秒で51対60とされながらも、脇役のデモンド・グリーンとアデモラ・オクラジャの連続3Pシュートで反撃。1分56秒には、ダーク・ノビツキーの3Pシュートによって、62対62の同点に追いつく。49秒にステフェン・ハマンのレイアップで逆転すると、11秒にノビツキーがダメ押しのターンショットを決め、ドイツが世界最終予選の出場権を手にした。

(ドイツ)
ノビツキー:28点、10リバウンド
「トーナメント中は山あり谷ありだったけど、この試合に勝ったことは大きな意味がある。(オリンピック出場の)夢はなくならずに済んだよ」

(スロベニア)
ヤカ・ラコビッチ:17点、5リバウンド、6アシスト
「昨日すごくつらい負けを喫した後だから、とても難しい試合だった。気持を切り替えて臨むのに24時間なかったわけだからね。ドイツを倒すための最善を尽くしたけど、勝つためには十分でなかったってことじゃないかな。(敗因は)わからない」
ラショー・ネステロビッチ:13点、9リバウンド

■クロアチア 86-69 フランス(5~8決定戦)
 フリースローのミスが、準々決勝での敗因となった両チーム。この試合では、勝利への貪欲さで明らかに上回ったクロアチアが、オリンピック最終予選出場を果たした。クロアチアは1Q、ヒートにドラフトされ、当日にペイサーズへ権利が移った若手ビッグマン、スタンコ・バラッチの活躍で17対7。フランスはボリス・ディーオの3Pシュートなどで反撃し、2Q中盤で3点差まで詰め寄る。しかし、元ネッツのゾラン・プラニニッチの奮闘もあり、クロアチアが11-2のチャージ。点差を16まで広げて前半を終える。
 フランスは後半開始早々、11連続得点で5点差まで詰める。だが、5分15秒と4分30秒に、マルコ・ポポビッチに立て続けに3Pシュートを献上。これでフランスの反撃を完全に断ち切ることに成功したクロアチアは、2ケタ得点差を最後まで維持して快勝した。

(クロアチア)
ポポビッチ:15点
「大きな成果(メダル)を残す可能性があったわけだけど、(世界最終予選出場という)結果にはひとまずハッピーだ。スタートから最後まで、チームとしていいプレイができた。」
プラニニッチ:15点
バラッチ:12点、7リバウンド

(フランス)
パーカー:18点、5リバウンド、3スティール
ディーオ:11点、5リバウンド、5アシスト
「後半いいプレイをしたと思うけど、前半は明らかに熱意に欠けていた。それが大きな代償となった」

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2007年9月21日 (金)

EuroBasket 2007 (4) 9/14 準々決勝2日目

 ヨーロッパ選手権をスペイン・マドリッドで取材してきた青木さんからのレポート、準々決勝2日目です。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月14日★

■ギリシャ 63-62 スロベニア(準々決勝)
 2年前と今回のユーロバスケット、昨年の世界選手権を通じて、ギリシャは「試合は40分間ある」が口癖だった。試合は2Q中盤から完全なスロベニアの流れで進み、4Q6分49秒、ウロス・スロカー(元ラプターズ)のフックでリードを16点まで広げた。
 スロベニアはヤカ・ラコビッチが試合をコントロールし、ラショー・ネステロビッチがインサイドのディフェンスで存在感を示した。その結果、ギリシャはインサイドでの得点が非常に少なく、3Pシュートもことごとくリムに嫌われる。オフェンスにまったくリズムがなく、ユーロバスケットで好調だったスロベニアに逃げ切られるかと思われた。
 しかし、5分44秒にセオドロス・パパルーカスがフリースローを決めると、トラップ・ディフェンスを展開。昨年の世界選手権で、中国のガードを苦しめたこのディフェンスは、スロベニアのリズムも狂わせる。2分16秒と2分8秒と立て続けにスティールを奪うと、1分32秒にパパルーカスがレイアップを決めた時、点差は7まで詰まる。
 その直後のオフェンスで、スロベニアは24秒バイオレーションのターンオーバー。残り49秒、パパルーカスは3Pシュートを決めると、7秒後にCSKAモスクワのチームメイトであるマティアス・スモディスが放ったパスをスティールする。そこからのオフェンスでギリシャは、ニコス・ジジスの3Pシュートによって、61対62まで詰め寄る。
 残り14秒、スロベニアのドメン・ローベックが3Pシュートをミスすると、ボールはそのままアウト・オブ・バウンズ。すかさずタイムアウトを取ったギリシャは、ボールをもらったパパルーカスが躊躇することなくドライブ。残り6秒、ネストロビッチの懸命なブロックをかわしながら、パパルーカスは右手でレイアップを入れて63対62。最後の5分44秒間で21-4という猛攻を見せたギリシャが、奇跡とも言える逆転勝利で準決勝進出を決めた。

(ギリシャ)
パパルーカス:17点、5アシスト
「スロベニアは39分間、我々よりも賢いプレイをしていた。でも、最後の1分間は我々のほうがよかった。それしか(試合の)勝ち目がなかったってことさ。2年前の準決勝で、フランスを(残り47秒で7点差を)逆転したのを思い起こさせたね」
ラゾロス・パパドポロス:10点
(スロベニア)
ネステロビッチ:16点、11リバウンド、5ブロック
「とてもガッカリさせられる敗北だ。でも、気持を切り替えてドイツ戦に挑み、世界最終予選の権利を手にしなければならない」
ラコビッチ:14点、5リバウンド

■リトアニア 74-72 クロアチア(準々決勝)
 無敗で準々決勝に進んだリトアニアに対し、クロアチアは互角の勝負を展開。1Qで6点のリードを奪うなど、3Qまで接戦を演じた。司令塔のゾラン・プラニニッチ(元ネッツ)がチームを牽引し、1次リーグでスペインを倒した実力が本物であることを示すに十分な戦いぶりだった。
 4Q開始から3分42秒で、リトアニアはNBAプレイヤーがチームを牽引。ダリウス・ソンガイラが6点、リナス・クレイザが4点を稼ぐなど、11-3のチャージで64対58とこの試合最大のリードを奪う。しかし、クロアチアもここから粘りを見せ、残り26秒にアンスポーツマンライク・ファウルをもらったプラニニッチが、フリースローを2本とも決め、72対74まで詰め寄った。
 その後のオフェンスで、プラニニッチは残り1秒でファウルをゲット。クロアチアは同点に追いつく絶好のチャンスをつかむも、プラニニッチが2本とも失敗して万事休す。最後の2分34秒間で、フリースローを4本ミスしたことが痛手となった。

(リトアニア)
ソンガイラ:20点、7リバウンド
「すごくタフな試合で、どっちが勝ってもおかしくなかった。リナスは昨年(世界選手権)もいい仕事をしていたから、このパフォーマンスで驚くことはないよ」
クレイザ:19点、9リバウンド
「リトアニア代表としては、恐らく最高のプレイをしたと思う」
(クロアチア)
プランニニッチ:16点、5アシスト、7スティール
マルコ・ポポビッチ:12点

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2007年9月20日 (木)

EuroBasket 2007 (3) 9/13 準々決勝1日目

 ヨーロッパ選手権を取材してきた青木さんのレポートです。少しさかのぼって、9/13の準々決勝初日2試合。
 それにしても、ロシア対フランスはわずか4点差。しかし、今から思うと、この4点差が、結果的には優勝(&北京五輪出場権獲得)と8位(北京五輪出場への道が絶たれる)を隔ててしまったわけです。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月13日★

■ロシア 75-71 フランス(準々決勝)
 試合開始から土壇場まで接戦が続き、最大得点差はロシアが5点、フランスが7点だった。ロシアはエースのアンドレイ・キリレンコが、4Q3分25秒でファウルアウトになりながらも、J・R・ホールデンの3Pシュートなどで、残り2分を切ったところで69対65とリードを奪った。
 しかし、フランスはNBAプレイヤーが奮闘。1分46秒にボリス・ディーオがドライブからレイアップを入れると、20秒後にはトニー・パーカーが3Pシュートを決めて同点に追いつく。
 1分近く得点を奪えない状況が続いた後、ロシアはホールデンがドライブでファウルを奪い、残り23秒でフリースローを着実に成功。71対69と均衡を破る。その直後、ロシアはパーカーにボールを持たせないようにディフェンスする一方、残り14秒にディーオがボールを手にすると、躊躇することなくファウルをした。
 ディーオは2年前、スロベニア戦で11本すべてのフリースローをミスした過去があった。3Pシュートで逆転されるより、フリースローに不安があるディーオにファウルする作戦は大成功。ディーオはプレッシャーを感じたのか、2本とも失敗する。ところが、残り11秒でファウルをもらったザカー・パチューチンは、ディーオにお付き合いして2本ともミス。フランスは残り6・5秒、パーカーがファウルをもらい、再び同点に追いつくチャンスを得た。
 1本目は難なく決めたパーカーだったが、2本目でまさかのミス。2秒後、パチューチンは着実に2本決めたロシアが、4点差でフランスを破った。フランスはパーカーとアントワン・リガドーが残り40秒を切った場面から2本ずつミスした2年前の準決勝同様、フリースローに泣いた。

(フランス)
ディーオ:17点、6リバウンド
「僕たちはいいプレイをしていたと思うけど、勝つために必要なことが試合終盤でできなかった」
パーカー:15点
「勝つチャンスが十分にあったから、とてもガッカリしている。試合を通じて接戦だったけど、勝てるだけのいいプレイをしていた。モチベーションに問題はなかったし、すごく集中していた」
(ロシア)
ホールデン:15点
「大きな意味のある勝利だ。ここまで到達したことに、我々は多くのチームを驚かせたと思う。アグレッシブに、そして自分たちのプレイをしただけだ。何も恐れることがなかったことが、(結果的に)違いになったね」
クルヤッパ:16点、7リバウンド、6アシスト
キリレンコ:6点、6リバウンド、7スティール、4ブロック
「まるでレスリングと思えるくらい、すごくフィジカルな試合だった。ファウルアウトになった瞬間、“なんてこった”って思うとともに、すごくフラストレーションを感じた。でも、チームメイトを信じ続けたよ。コーチを含め、全員がすばらしい仕事をしたと思う」

■スペイン 83-55 ドイツ(準々決勝)
 ダーク・ノビツキーのワンマンチームであるドイツに対し、選手層が非常に厚いスペインが圧勝した。試合開始早々、2試合連続でシュートが不調だったノビツキーが、ゴール正面からいきなり3Pシュートを成功。チームも2Q序盤まで20対20の同点と、スタートは悪くなかった。しかし、ドイツはフアン=カルロス・ナバーロとホセ・カルデロンのガード陣を止める術がなかった。
 ナバーロが7分と5分32秒に3Pシュートを決めると、カルデロンは5分間で3本のレイアップと3Pシュートで9点を稼ぐ。スペインは2Q中盤から20-7の猛攻で、40対27で前半を折り返す。
 後半になると、スペインはトラップ・ディフェンスでドイツからターンオーバーを何度も誘発。3Q中盤にルディ・フェルナンデス(サンズが1巡目でドラフトし、その後トレードで権利がブレイザーズへ)がダンクと3Pシュートを立て続けに決めると、点差は23まで広がり、この時点でスペインの勝利がほぼ確定。後半のノビツキーはシュートが決まらず、わずか11点に終わった。

(スペイン)
カルデロン:17点
「スコアはまったく見なかった。ドイツにプレッシャーをかけ、彼らのミスから試合を有利に運ぶことができた。我々のスタイルは、40分間強い熱意を持ったプレイをすることだ。いいディフェンスをしていたし、ダーク・ノビツキーを抑えることに成功した」
ナバーロ&フェルナンデス:12点
(ドイツ)
ノビツキー:11点、6リバウンド
「前半途中まで接戦だったけど、(ディフェンスで)プレッシャーをかけられると、チームは下降線をたどるだけだった。準決勝に進むにふわさしいプレイをしてなかった」
ヤン・ヤグラ:10点

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2007年9月15日 (土)

EuroBasket 2007 (2) 9/12 二次ラウンド最終日

 マドリッドでヨーロッパ選手権(北京五輪ヨーロッパ予選)を取材中の青木崇氏からのレポート第二弾が届きました。二次ラウンドの最終日、9月12日のレポートです。

 1戦目、ドイツ対イタリアは、勝ったチームは準々決勝進出、負けたチームは大会終わりという瀬戸際のチーム同士の試合。
 2戦目、フランス対トルコは、すでに準々決勝進出を決めていたフランスと予選敗退が決まっていたトルコとの試合。トルコは3年後の世界選手権に向けて戦力を上げていきたい時期のはずですが、厳しい結果となりました。
 そして、最後のリトアニア対スロベニアは、この大会好調の2チーム同士の対戦です。

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★青木崇レポート ヨーロッパ選手権 9月12日★

■ドイツ 67-58 イタリア
Dirk_vs_barnanis  両チームともシュートが不調で、ハーフタイムのスコアは27-27。ダーク・ノビツキーは3Q終盤にベンチに下がった時点で、14本中3本しかFGを決められずにいた。しかし、この日のドイツはベンチプレイヤーが奮闘。ノビツキーがベンチに下がっている間に、ヨハネス・エアベア(ウエスト・バージニア大出身)が2本、ヤン・ヤグラ(ペン州大出身)が1本とNCAA経験者の3Pシュートによって、4Q開始時に46対37とリードを奪った。
 イタリアはウォリアーズにドラフトされたガード、マルコ・ベリネリが25点と奮闘。しかし、4Q中盤にノビツキーが2本連続で3Pシュートを決め、残り2分でエアベアの3Pシュートをアシストしたことが、イタリアの追撃を振り切る要因となった。イタリアにとっては、大会を通じてアンドレア・バルニャニ(ラプターズ)が不調だったのが誤算。平均12・7点を記録するも、FG成功率はわずか37%だった。

(ドイツ)
ノビツキー:15点、10リバウンド
エアベア:15点
「我々にはこの勝利が必要だったし、チームが一体となってプレイしていた。何本かシュートを決めたことで、僕だけでなくチームにも自信を与えることができた」
(イタリア)
ベリネリ:25点(3P3本、10本すべてのフリースロー成功)
バルニャニ:10点、6リバウンド
「結果にはガッカリ。調子がいまひとつだったことには、すごくフラストレーションを感じている」

■フランス 85-64 トルコ
Memos_2   この試合を前に2次ラウンド敗退が決まったトルコ相手に、フランスはボリス・ディーオの18点という活躍もあり快勝。トニー・パーカーの出場時間がわずか21分と、疲労の少ない状態で準々決勝のロシア戦に臨める状況を作ったのは、フランスにとってプラス材料だった。
 トルコは昨年の世界選手権でベスト8進出。ユーロバスケットでは、ヒドゥ・ターコルーとメメット・オクァーの代表復帰で、オリンピック出場に大きな期待が寄せられた。しかし、2年前のユーロバスケット同様、攻防両面でチームとして機能しない状況が続き、チェコ相手の1勝という無残な結果に終わった。

(フランス)
ディーオ:18点、5リバウンド
パーカー:10点
「厳しいグループ戦が続いたから、無事準々決勝に進めたことではハッピー。ロシア戦では、ターンオーバーから速攻での失点を防ぐことがカギだと思っている」
(トルコ)
カヤ・ペカー:19点
ターコルー:9点
オクァー:5点(今大会での平均は9・4点、FG成功率はわずか32%)

■リトアニア 80-61 スロベニア
Sarass  1次ラウンドから5戦全勝同士の対決は、4人が2ケタ得点を記録したリトアニアが快勝した。この日のリトアニアは、ラムナス・シスカウスカスとダリウス・ソンガイラがチームを牽引し、前半から試合をコントロール。大黒柱のサルナス・ヤシケビシウスは、故障していた左太ももの裏側を悪化させ、2Q終盤でベンチに下がると、後半は1分もプレイしなかった(準々決勝の出場は試合直前の状況次第)。
 しかし、スロベニアは得点パターンが豊富で、シュート力も抜群なシスカウスカスを止める答えがなかった。パナシナイコスでユーロリーグ制覇に貢献し、このオフにCSKAモスクワに移籍したシスカウスカスは、現在のヨーロッパで最高レベルのスイングマンと言える。スロベニアは、15点を記録した司令塔、ヤカ・ラコビッチの孤軍奮闘以外いいところなし。3Qで点差を2ケタにされると、4Qで反撃することなく大敗を喫した。

(リトアニア)
シスカウスカス:21点
ソンガイラ:17点
「チームはいい感じで戦っている。昨年と違い、サラス(ヤシケビシウス)とシスカウスカスがいるしね。次の相手がクロアチアだろうがギリシャだろうが、我々には勝つチャンスが十分にある」
(スロベニア)
ラコビッチ:15点、3アシスト
「リトアニアは強豪であり、我々よりもいいプレイをしたということさ。次のギリシャ戦に向け、集中を高めていくしかない」

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2007年9月12日 (水)

EuroBasket 2007 (1) 9/11 二次ラウンド

 スペインのマドリッドで開催されているFIBAヨーロッパ選手権(EuroBasket 2007)の取材をしている青木崇記者が、今回も大会のレポートを送ってくれることになりました。

 まずは、レポートに先駆けて、予選ラウンドの会場の様子を撮った写真3枚を掲載します(説明文は、青木さんからの説明などをもとに、宮地がつけてます)。

Espanas_3

 去年の世界選手権王者、スペイン代表。予選ラウンド4勝1敗の成績で、Eグループ1位で決勝トーナメント進出。明日の準々決勝の相手はドイツ。



King_of_espanas_3

 9/11の試合の観戦に訪れたスペインの国王、フアン・カルロス一世(一列目真ん中の赤いネクタイの方)。ナバロは国王と同じ名前だったんですね。
 皇太子は毎試合観戦に来ていたそうですが、国王はこの日が大会初観戦。



Russells_3

 ボストン・セルティックスの名センター、ビル・ラッセル(真ん中)も観戦に訪れてます。FIBAの殿堂に選ばれたそうなので、その受賞も兼ねた訪問でしょうか。


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 FIBAの動画配信をしているMediazoneでEuroBasket 2007の映像を見ることができます。残念ながら試合(有料)は日本は視聴地区外ですが、ハイライト映像なら、日本からでも見ることができます。

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2007年9月 2日 (日)

アメリカ大陸予選(6) アメリカ優勝

P1220314s  アメリカ優勝。1Qで21点差をつけてあっさり勝負あり。大会通して10戦全勝、平均得点が116.7点、平均失点が77.2点、平均得点差が39.5点。この大会では敵なしの強さだった。
 フル戦力のアルゼンチンとの勝負も見てみたかったが、本気の勝負は来年までお預け。どちらにしてもこの大会でアメリカ対アルゼンチンは、勝っても負けても(オリンピック枠の獲得のためには)関係ない試合での対戦ばかりだったしね。でも、アメリカには2回負けたとは言うものの、今回のアルゼンチンも、見ていて気持ちいい、すばらしいチームだった。

P1220251s_2  MVPはアメリカから選ぶならレブロン(チームのアシスト王。大会2位)、メロ(チームの得点王。大会2位)、コービー(ディフェンス・ストッパー)、キッド(大会通してターンオーバー5本はさすが)の誰でも納得だった。
P1220297s  しかし、それだけ駒が揃ったことで逆に一人を選びにくかったのか、選出されたのはアルゼンチンのスコラ。“Bチーム”と言われたアルゼンチンを決勝戦まで引っ張った立役者だから、これはこれで納得。秋からのヒューストン・ロケッツでのプレーも楽しみだ。

 決勝の前に行われた3位決定戦は、元気いっぱいなプエルトリコ対すっかり落胆モードのブラジルでプエルトリコが銅メダル獲得。何度も書いてきたように、一次予選で脱落する寸前からここまで持ち直したのはさすが。
 ブラジルも最後の最後で控え陣が意地を見せて点差を詰めて接戦に持ち込んだが、結局追いつけずに4位。まぁ、彼らにとっては2位までに入らなければ3位でも4位でも5位でも同じだったのだろう。チーム内で、コーチ対選手で揉めているというウワサもあるが、果たして来年の世界予選の頃にはどんなチームになっているのだろうか。

【追記】
 MVP票(メディア20人による投票)の内訳は、スコラ8票、カメロ6票、コービー3票、レブロン2票、バルボサ1票だったらしい。やはりアメリカの選手に対する票が割れた結果、スコラが選ばれたようだ。それでも20票中8票と、半分近くを得たのだから、それだけアルゼンチンの準優勝が評価されているということだろう。
 バルボサの1票はブラジル記者からの投票だろうか。確かに、チームへの貢献度という面ではバルボサはスコラやレブロンにも劣ってないけれど(準決勝も、バルボサがファウルトラブルで引っ込んでいる間に点差をつけられた)、期待はずれの結果に終わったチームからMVPを選ぶのはかなり抵抗がある。ま、その1票で結果が変わったわけではないけれど。

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2007年9月 1日 (土)

アメリカ大陸予選(5) 北京行きの切符

P1220095s  準決勝でブラジルに勝ち、北京五輪行きを決めた瞬間、アルゼンチンの選手たちはコートで輪を作り、ピョンピョンと跳びはねて身体中で喜びを表現した。応援歌を大声で合唱するスタンドの応援団に向かってガッツポーズで感謝を表現し、五輪切符の獲得を、本当に嬉しそうに祝っていた。
P1220172s  もうひとつの準決勝でプエルトリコに圧勝したアメリカの選手たちは、いつものようにコート中央で円陣を組み、いつものようにロッカールームに引き上げていった。ロッカールームには笑いが溢れていたというが、五輪の出場権獲得を特別に祝ったわけではなく、「ただみんなで冗談を言い合って笑っていただけ」(コービー)だという。9連勝でチームの雰囲気はいいが、五輪切符は特に祝うことでもないのだ。国際試合で無敗記録を保持し続けるジェイソン・キッドは、「まだ全部が終わったわけではない。明日の試合(決勝戦)がある」とも言った。

 この二つの場面が、このアメリカ大陸予選でのアルゼンチンとアメリカの違いを表していた。大会に向けての目標、目的、道程の違い。
 アメリカにとって、このアメリカ大陸予選は優勝して当たり前の大会だった。去年の世界選手権のメンバーにさらにベテランを加え、来年の北京五輪に向けてチームを作っている途中だ。アメリカ大陸予選は北京に向けての練習の場だったといってもいい。
 一方のアルゼンチンにとっては五輪切符を取ることが、大会の最大にして唯一の目的。これまで長年に渡って代表チームを率いてきたジノビリらトッププレヤーたちに休養を与え、それでも今年夏のうちに五輪の切符を取ることができれば、それだけでアルゼンチンにとって大成功なのだ。

 どちらのチームにとっても同じなのは、今年の夏は来年の夏に向けての通過点に過ぎないということ。北京での戦いに向けての準備の夏。そして、その“準備の夏”の最後に、両チームは明日、また対戦する。勝ち負け以上に、誇りをかけて、アメリカ大陸決勝戦の舞台で。

***

 明日(9/2)の決勝は順当に行けばアメリカが勝ち、優勝を決めるだろう。しかし、アルゼンチンは、今のアメリカ大陸の国の中では唯一、アメリカの持ち味を消すことをできるチームだ。しかも、ベストメンバーがいないことを一切言い訳にせず、コートで力を出し切る、マジメなチームでもある。万がち、アメリカが油断してかかったら、ジノビリやノシオニ抜きでの大番狂わせも十分にありえる。キッドやコービーがいるアメリカがそこまで油断するとは思わないが…。

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