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2008年5月の記事

2008年5月22日 (木)

NBA vs American Idol

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 NBAウェスタン・カンファレンス第1戦、サンアントニオ・スパーズ@ロサンゼルス・レイカーズの取材。
 テレビ放映の都合で、いつもより少し早い6時スタートだったので、夕方4時過ぎにステープルズセンター(写真左)に到着。すると、何やらステープルズセンター前の歩道に人だかりができている。その人たちが見ている先、道の反対側(写真右)にも人だかりができていて、その間からは黄色い悲鳴まで聞こえてきた。ステープルズセンターの向かいにあるノキア・シアターで、人気テレビ番組、アメリカン・アイドルの最終決戦の収録が行われるのだ。こちらの収録は試合より一足早く5時から始まるのだそうで、4時過ぎのこの時間はちょうど出演者、関係者が到着していた頃だったのだ。
 道を挟んで、片側ではアメリカン・アイドルの最終決戦、もう片側では西の横綱同士の決戦の緒戦。そんなこともあって、きょうのLAでは昼間から、「きょうの試合、レイカーズとスパーズのどっちが勝つか」とあわせて「アメリカン・アイドルはどっちが勝つか」の話題で盛り上がっていた。

 というわけで、試合前の記者会見では、両チームのヘッドコーチにアメリカン・アイドル関連の質問が飛んだ。

まずはスパーズのグレッグ・ポポビッチから。
Q:あなたはアメリカン・アイドルの大ファンではないかと想像しているのですが、いかがですか?
ポポ:何のファンだって?
Q:アメリカン・アイドルの大ファンではないですか?
ポポ:それ、何?(笑)
Q:それだけ聞ければ十分です。今、道の反対側でやっているんですよ。
ポポ:知っていれば、来る途中で寄って見てきたのに。それって、二人でペアを組んで踊るやつ?(別の人気番組、Dancing with the Starと間違えていると思われる)
Q:いいえ、それは違いますが、でも近いですよ(笑)

そして、次はフィル・ジャクソン。
Q:フィル、あなたはアメリカン・アイドルの大ファンなのだと聞いていますけれど、そうなんですか? 今、道の反対側でやっているんですけれど…。(二人に同じように聞いているということは、「大ファン」というのは根拠がなく言っているのかも?)
PJ:“ファン”というと少し違う。もう少し広い意味で…。どちらかと言うとアンチ(こう訳すと少し意味が強すぎるかな。naysayer=否定的に思っている者)と言ってもいいかな。でも、あの番組をジニー(恋人のジニー・バス)といっしょに見るのは楽しんでいる。彼女がうまく編集しておいてくれるから、批評しながら見ているんだ。
Q:誰が勝つと思いますか?
PJ:それは、間違いなくデビッドだね。(*)

(*) 最終決戦に残っているのは二人のデビッドなので、どっちが勝っても「デビッド」なのだった。

 試合の話は何も書いていないけれど、ま、いいか。第1戦の結果が気になる人はNBA.comでチェックしてね。アメリカン・アイドルの結果が気になる人は、番組ホームページで。

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2008年5月18日 (日)

WNBAデビュー

P1260478s_2  きのう、5/17、大神雄子選手がWNBAデビュー戦を果たした。試合前のウォームアップを見ていたら、かなり顔がこわばっていて緊張しているのが感じられた(本人も、「すごく緊張してます」と言っていた)けれど、試合になってコートに立ったら、そんな緊張も全然感じさせず。最初にいいアシストをインサイドにズバっと入れて、これが決まったことで、緊張も少しほぐれたようだ。

 スタッツ(4点、1アシスト)だけではわからないと思うが、デビュー戦とは思えないくらい溶け込んでいた
 試合のハイライトは冒頭のアシストに加え、3Q、ドライブインでレイアップに行き、スパークスのリサ・レスリーからファウルをもらったこと(レスリー4つ目のファウル)。FTも2本、かっちり決めた。その直前にもジャンプシュートを決めていたので、4得点はすべてこの1分弱の間に決めたことになる。
 試合に負けたので本人の自己評価は厳しかったけれど、実際にはデビュー戦でこれだけできたらすばらしい。合格点以上のできだったと思う。今はとにかく結果を出し、チームに必要な選手だということをアピールし続けること。そうすれば、現在故障中の控えPGが戻ってきてからもプレータイムに繋がると思う。

P1260411s  この写真は試合前のウォームアップのとき。クリックして拡大して見てもらうと、緊張しているのがわかるかな。
 手前のトロフィーは、昨季の優勝トロフィー。マーキュリーは昨シーズンのWNBAチャンピオンなのだ。開幕戦ということで、試合前には昨シーズンの優勝を称えたセレモニーが行われ、それをベンチから間近で見ていた大神は、「見ているだけで涙が出てきそうでした」と言っていた。「これ(優勝セレモニーをチームメイトとして間近で見ること)は、田臥さんもオーさん(萩原さん)も経験したことがない、日本人初ですよね」と、嬉しそう。アメリカのトップ・プロリーグでのプレー経験があるこの2人は、大神にとっても目標としてきた人たち。背番号を1番にしたのも、田臥がフェニックス・サンズのときにつけていた背番号だからなのだという。

【注意】生観戦予定の方へ
 正式にロスター入りしたということで、大神選手の試合を見に行こうと計画し始めた人もいるかもしれないが、ひとつ注意! 6月、スペインで行われるオリンピックの世界予選に参加するため、大神選手は6/3~6/14の4試合を欠場する予定です。この間には日本人が多いLAとシアトルでの試合があるので、特に注意。ちなみに、この2都市では7月にもまた試合があります。

マーキュリー試合スケジュールはこちら

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2008年5月16日 (金)

2人目の日本人WNBA選手誕生!

P1260283s 大神雄子選手が、正式にフェニックス・マーキュリーのロスター入りしました!
http://www.wnba.com/mercury/news/roster_080516.html

10年前の萩原美樹子選手以来、日本人では2人目。懸案だったビザも、無事に先ほど下りたとのことで、明日の開幕戦から出場できます。現在、昨季の控えポイントガードが故障中のため、二番手のポイントガードとして出場の予定です。

明日の開幕戦は現地12時30分(ETだと3時30分)から。アメリカではABCが全米放映するので、いきなり全米デビュー。日本からは、NHK山形のクルーが取材に来ていて、おはよう日本などの枠で映像もあわせて全国にニュースが流れる予定だそうです。

取り急ぎ速報まで。あとでもう少し追加します。

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追記(5/17朝)

あと2時間半で開幕戦です。

今月頭に、ライバルだったドラフト二巡目指名のPGがニューヨークにトレードになり(その彼女も、無事にリバティのロスター入りしてます)、「PGは3人」というコーリー・ゲインズHCの意向もあるので、ロスター入りはほぼ確定と思っていましたが、それでも正式に決まるまでは何があるかわからないのがこの世界ですからね。しかも、ビザも同時に下りて、大神選手も嬉しいのとあわせて、ほっとしたという気分だったようです。きのうは日本からご両親も到着。到着後に、本人から直接ニュースを聞かれたことでしょう。

ロスター入りとビザ問題解決が同時にわかったのは、日本時間だとまだ明け方という時間。大神選手は、「朝早いけれど、日本のみんなに電話しまくります!」と言っていて、日本時間の朝6時頃、とりあえず日本でお留守番のお姉さんに電話していました。

きのうから合流したダイアナ・タラシとは一年ぶりの対面。今回はチームメイトとなっての対面です。ダイアナも「シン(大神)はこのチームにも絶対にプラスになる」と太鼓判。以前は、よく大神選手のことを「リトル・アイバーソン」と呼んでいたのが、きのうの練習でいっしょにやってみて、「ナッシュも少し入っているかも?」と評価。自分で攻めるだけでなく、味方にもうまくパスをしていたということかな? そのあたりも、開幕戦でじっくり見てきます。

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2008年5月 6日 (火)

MVP記者会見

 コービー・ブライアントが2007-08シーズンのNBA MVPを受賞。その記者会見がきょうの午後、LAのホテルで行われたので、取材に行ってきた。

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 MVPトロフィーといっしょに写っている写真は他でもたくさん見られると思うので、ここでは違う写真を。

 左は、個人的に、この記者会見中のベスト・モーメント。司会の「他に質問はありませんか?」という問いかけに、一番前の席で手がすくっと伸びた。と思ったら、それはなんとテックス・ウィンター(最前列は家族、関係者席だったようです)。
 その少し前に、チームメイトのルーク・ウォルトンが「チームメイトがいなかったらMVPを取れなかったと言ってましたが、それではチームメイトに何か贈り物をする予定はありますか?」なんて質問をしたばかりだったこともあって、コービーは「oh, men. いったい誰が彼らを招待したんだ?」と、苦笑いしながらも、大爆笑。
 テックスの質問が何だったかって? それは、もちろんこれしかないでしょう。
「ずっと聞きたかったのだけど、これはいい機会だと思うので聞かせてもらうよ。トランアングル(オフェンス)をどう思う?」
 この質問にコービー、大笑いしながら「大好きだよ、テックス」と言い、そのあとまじめに、なぜ好きなのか(「トライアングルだからこそ多くのオプションがあるし、流れるようなオフェンスだから」「美しいバスケットボールができる」云々…)を説明した。
 この答えに満足したテックス、「ありがとう」と言って着席、会場はまた笑いに包まれた。

 そのほかにも、スペイン語での質問を投げかけられて、少し困った表情のコービーがパウに助けを求めたり(でも、結局、ほとんどをスペイン語で答えていた)、最初から最後まで和やかな記者会見だった。そういえば、今シーズンは試合後や練習後の取材時でも、コービーのこういう笑顔を見ることが多かったな~。そういう笑顔あふれるチームで、その笑いの中心にコービーがいたことが、このMVPに繋がったのかもしれない。
 長いこと、実力は認められながら、MVPとは縁遠かったコービーにとって、プロ12年目にしての初めて受賞したMVPだった。

 会場には、コービーの家族やエージェント、そしてチームメイト全員、コーチ陣全員のほかに、こんな人たちも顔を出していた。

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(左)記者会見前にレイカーズ・オーナーのジェリー・バスと言葉を交わす、前GMのジェリー・ウェスト。
(右)チームメイトのパウ・ガソルとサーシャ・ブヤチッチにはさまれて、クリッパーズのコーリー・マゲティとシクサーズのアンドレ・イグオダラ。MVP会見に他チームの現役選手が出席するのも珍しい。

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2008年5月 3日 (土)

サウスケントへの旅

P1250553s  NBAプレオイフ・モードに入る前に、4月の取材ネタをもうひとつ。
 漫画家・井上雄彦さんが集英社とともに設立した「スラムダンク奨学金」の奨学生一号、並里成選手の留学生活スタートの様子を取材しに、サウスケントまで行ってきた。4月頭に到着したばかりの並里選手は、生活面では慣れないことも多いようだったが、バスケになると昔からそこにいるかのように溶け込んでいた。実は、並里選手のプレーを生で見るのは初めて。なるほど、確かに日本に残るよりはアメリカに出てきたほうが生き生きとするタイプかもしれない。思ったよりもいろいろと考えてプレーや練習をしていることに感心。
 今はオフシーズンなので、きちんとしたチーム練習ではなく、ピックアップゲームや、自主練習中心。それにしても、いつ行っても使える体育館があるというのは贅沢な環境だ。一番困っているのは、寮にバスタブがないことだとか。
 ちなみに、この学校はホッケーも強いらしく、体育館のほかに専用のアイスホッケー場があって、「アイスホッケーをやるために留学してきた」という日本人留学生もいた。

P1250584s_2   今回、私が仕事として依頼されたのは並里選手の取材だったのだが、ちょうど行っている間に第二回の奨学生候補選手のトライアウトも行われた。…というより、その時期にあわせて同行させてもらったと言ったほうがいいだろうか。学校との打ち合わせ、トライアウトも同席させてもらったので、いろいろ見聞きすることができた。立ち上げ前に相談を受けた奨学金が、こうやって実際に動き始めているところを見ることができて、個人的にもとても感慨深かった。
 並里選手のトライアウトのときもそうだったが、今回のトライアウトも、井上さん&奨学金スタッフの一行の計4名が日本からわざわざサウスケントまでやってきた。3泊4日の滞在中、スタッフ全員が並里選手のことはもちろん、次の候補選手のことも真剣に考え、学校側やコーチとも話し合っていた。まるで、それぞれ自分の子供を送り出している気分ではないかと思うくらい真剣だ。あらためて、スタッフのこの熱さ、情熱がスラムダンク奨学金の一番の魅力なのだと思う。と同時に、このプロジェクトが井上さんやスタッフにとっても元気の素になっているんだな~というのも実感。何しろ、みんな、楽しそうだったもの。
(右の写真はシュート練習中の並里選手と話す井上さん)

 今回のトライアウトに参加した選手が誰だったのか気になる人も多いと思うけれど、正式発表になるまでは伏せておく。近いうちに奨学金サイトで発表になることでしょう。候補選手2人、それぞれに持ち味があって、アメリカ人選手の中でも物怖じすることなくプレーしていたのがよかったな~。このトライアウトに参加するだけでも、彼らにとってはかなり貴重な経験だったはず。コーチからもらった課題を忘れずに、ぜひこれからの一年に、そしてその先に生かしてほしい。

P1250900s_2  トライアウトや並里選手の様子は、井上さんの公式サイトにあるイノウエニュースにも、井上さんの、愛情こもった言葉で綴られているので、まだの方はそちらもぜひ読んでみてください。
 イノウエニュースといえば、第一回の訪問記に書かれていていて、妙に気になっていたベッド&ブレックファストのスターバック・イン。今回、私も泊まることができた。スターバックおじさんに、愛犬のマディソン。そしておじさん手作りの、地元の食材をふんだんに使った朝食。おじさんは、男性陣にしきりとレディファーストを教え込もうとしていた。
 全部で5部屋しかないので、今回、井上さんとスタッフ、そして私で満室。つまり、貸切り状態だった。滞在中、道沿いに立てられた看板の下には、"No Vacancy"の札が下がっていたのを見て、なんとなく写真に収めたくなってパチリ(左の写真で右端のほうにある看板)。人里離れたこの土地で満室は珍しいのではないかと思ったのだけど、よく考えたら、これだけ居心地がいい宿だから、けっこう常連客がいるのかも。
 私たちが滞在した4日間はずっと晴天で、気持ちのいい春日和。花も満開で、とても綺麗。次にここを訪れるのは、バスケシーズンが始まって寒くなってからかな…?

 今回の取材記事は、5/24発売のSportiva 7月号に掲載の予定。並里選手のかっこいいスーツ姿の写真も掲載されるかも(学内では授業中にはスーツ&ネクタイを着なくてはいけないのだ)。もし掲載されなければ、あとでここに追加しておきましょう。

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