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2008年7月 4日 (金)

Red-eyeでDリーグ・プレドラフトキャンプへ

 "Red-Eye flight"の意味、わかりますか? 直訳して赤い目のフライト、つまり飛行機の夜行便のこと。アメリカ大陸は広く時差もあるので、一日を有効に使うために、西→東の移動のときにはよく使っている(余談だが、東→西のred-eyeはない)。
 今回はred-Eyeを使わないとこの取材はできなかった。アメリカ代表の練習&取材がラスベガス時間の午後に行われ、翌日にアトランタ郊外で朝9時過ぎから3時半までDリーグのプレドラフトキャンプ。この両方を取材するには、アメリカ代表を取材したあと、数時間ラスベガスで時間をつぶし、夜中発の夜行便で出発するしかなかったのだ。それでも、時差もあるから、シカゴ乗換えをしてアトランタに到着したのは翌、6/29の朝9時半(アトランタ時間)。そこからレンタカーをかりて、1時間弱のドライブをして会場に到着したのは11時過ぎ。本当は9時半~11時の時間帯で、日本人4選手それぞれのチームの試合が予定されていると聞いていたので、できれば最後数分だけでも見たかったのだけれど、やっぱり無理だった。あとは午後にそれぞれ、最後の1試合がある。そのために大陸横断してきたようなものなのだ。

 プレドラフトキャンプとは、言ってみればDリーグと契約=ドラフト候補選手となるために目に留めてもらうためのキャンプ。大学時代に強豪校で活躍したり、NBAのサマーリーグ、トレーニングキャンプに出る選手はこのキャンプに参加しなくてもスカウティングされているので、アメリカ人の参加選手には、NCAAのD2、D3や、あるいは短大しか行っていない選手も多い。出身大学でN/A(該当なし)となっている選手も何人もいたが、おそらく学力などいろいろな理由で大学まで行かなかった選手なのだろう。18、19歳の選手も4人ほどいた。
 それでも、このDリーグのプレドラフトキャンプは申し込んだ全員が参加できるのではなく、申請者のうち200人を越えた分は経歴を見てカットというやり方を取っているので、とんでもない素人選手は入っていない(マイナーリーグのトライアウトだと、ピックアップゲームだとおミソになりそうなくらいのへたっぴ選手が混じっていることもあるのだ)。今年は260人の申請があったというから、60人が書類でカットされたことになる。実際、大学時代は無名でも、マイナーリーグで経験を積んだ選手も多く、マイナーリーグのトライアウトとすれば、レベルは平均以上だと思う。
 200人の参加者中、171人が6-6(198cm)以下。日本にいると、198cmならそれほど小さいとは思わないかもしれないが、NBAならシューティングガードの身長。Dリーグでもスモールフォワードだ。

 参加した日本人選手のうち、竹内譲次選手は申請身長6-9(206cm)で、彼より高い身長で登録されていたのはわずか5人。でも皆さん、それぞれだいぶサバ読んでいたようで、6-11で登録しながら、並んでみると譲次選手より低いということもあったとか。そんなだったので自分よりサイズの大きな選手とマッチアップすることもほとんどなく、4番、5番として使われることも多かったので、その点では少し物足りなかったかもしれない(途中、コーチに頼んで3番をやらせてもらったこともあったらしい)。私が見た試合ではインサイドのシュートもことごとくミスしてしまっていたり、決して試合を支配していたわけではないのだが、それでもあの身長でボールハンドリング力もあるということで、コーチやリーグ関係者から注目されていたようだ。感触としては、プレータイムがどれだけもらえるかはわからないけれど、Dリーグ・レベルならロスターには入れるんじゃないかな。
 他に参加していたのは栗原祐太選手、中川和之選手、呉屋貴教選手。栗原選手、中川選手はさすがにアメリカのマイナーリーグ経験が多いだけに、こういう場でもどういうプレーをしたらいいのかがわかっているようだった。ただし、ビッグマンが少ないということは、逆に言えばそれだけガードの選手が多いということ。となると、彼らのようなガード選手の場合は、大勢いる中でどうやって目に留めてもらうかが鍵となる。

 サクっと書くつもりが、まとまりなく長くなってしまった。キャンプ後には、それぞれの選手に時間を取ってもらって話も聞いてあるのだが、それも含めて次号(7/25発売9月号)の月刊バスケットボールとHOOPに記事を書く予定なので、続き(?)が気になる方はそちらの記事を読んでください。

 最後に写真を。ただし会場が暗かったので、動いている写真はブレブレのボケボケ状態。それでも、ブログなので、多少ボケていても雰囲気がわかる写真を選んでみました。

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コメント

初めまして、いつも楽しく拝見しています。

Dリーグのキャンプの参加選手の選考方法を初めて知りました。そういう仕組みになっているのですね。

以前から疑問だったのですが、NBAのSummer Leagueに参加するにはどのような手順があるのでしょうか?
球団からの招待のみなのか、それとも選手自ら申請して選考を待つという形もあるのでしょうか?

今年は田臥選手と桜井選手が参加するようなので、2人はどのように参加まで至ったのかがぜひ知りたいです。


投稿: バスケfan | 2008年7月 6日 (日) 15時57分

譲次君の情報ありがとうございます!
渡米してからあまり情報がなかったので、少しでも知れることが出来て嬉しいです。
又情報がありましたら是非よろしくお願いします。

投稿: muuumin | 2008年7月 6日 (日) 19時54分

昨夜はLAでWNBAの取材したと思ったら、きょうはオーランドで田臥選手のサマーリーグ取材。地図で見てもらうとわかりますが、移動距離も長く、我ながらかなりの強行軍です。本当は、この1週間で取材したコービーのバスケキャンプのことや、きのうのWNBAの試合、きのう初めて会った志村選手のこと、そしてきょうから始まったオーランド・サマーリーグのことなど、書きたいことはたくさんあるのですが、何本か締め切り原稿も抱えているため少しあとになります。とりあえず、コメントのお返事のみ。

>バスケfanさん
NBAのサマーリーグは、基本的にチームが招待した選手のみです。ただし、そこはアメリカ。招待を受けるために、皆さん売り込んでます。まぁ、だいたいは本人が…ではなく、エージェントを通してですが。売り込まないでも招待が来る選手は、ドラフトされるような選手だけです(彼らも、また違った形で売り込みはしてますから、そう思うと売り込まない選手はいないくらいかも)。

>今年は田臥選手と桜井選手が参加するようなので、
>2人はどのように参加まで至ったのかがぜひ知りたいです。

田臥選手の場合は、たぶんエージェントの売り込み+過去の繋がりからネッツのキキ・バンダウェイが招待してくれた、という感じではないかと思います。

桜井選手は、まだサマーリーグ参加が決まったわけではありません。人づてに売り込んで、サマーリーグ前の練習に参加させてもらう段階。ここからサマーリーグ参加までは近いようで遠い。さらにサマーリーグ参加からサマーリーグでプレータイムをもらうまでがまたさらに一段階。簡単な道ではないけれど、一歩を踏み出したことはすごく大きなことだと思う。それは、桜井選手に限らず、竹内譲次選手や、他の何人かの選手にも言えますが。

そういえば、数日前のスポニチ北海道版の記事を読んでびっくり。あれは、かなり誇張(書いた人の想像?)あり。今回の練習参加は、フィル・ジャクソンは全然関係ないと思う。

>muuuminさん
>渡米してからあまり情報がなかったので、少しでも知れることが出来て嬉しいです。

本当に触りだけですみません。雑誌の記事にもネタを取ってありますので(そのためにブログの記事がやや言葉足らずかも、と反省)、そちらもあわせて読んでみてくださいね。そういえば、譲次選手のブログで、管理人さんから詳しい報告がアップされてましたね。

投稿: 陽子 | 2008年7月 7日 (月) 20時45分

コメントありがとうございます。
雑誌も是非読みます!

ブログも読んでみました。
色々苦労もあるようですが、凄くいい経験してるようで良かったです。

投稿: muuumin | 2008年7月 8日 (火) 00時11分

非常にわかりやすい解説ありがとうございます!
桜井選手はまだ決定ではなかったのですね、もう参加が決定したものだと勘違いしておりました。。
でもぜひ参加して欲しいですね。

なるほど、キキ・バンダウェイがGMなんですよね、ちょっと繋がった気がします。
今日は田臥選手はあまりプレーイングタイムをもらえませんでしたが、久しぶりにプレーを見て嬉しくなりました!

投稿: バスケfan | 2008年7月 8日 (火) 01時25分

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どもども! 日本国内の有名選手達がNBAやNBADLへ挑戦中です。(一部はすでに挑戦終了してます。すみません、情報が遅くて・・・) [続きを読む]

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