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2008年12月26日 (金)

クリスマスゲーム

P1040573s  写真で予告だけした12月頭の取材の話もまだ書いていないけれど、まずはきのうのクリスマスゲーム@LA(セルティックス対レイカーズ)のことを先に。雑感です。

■ 写真は国歌斉唱。このほかにもレイカーガールの衣装や、選手のシューズなど、クリスマスの特別仕立てが、あちこちで見られた。
 セルティックス選手のシューズは、チームカラーのグリーンのシューズに赤いシューレースをつけるだけでクリスマス風。レイカーズは、さすがに、この日だけはグリーンの色は身につけたくなかったようで、黄色のシューズに赤のシューレースという組み合わせが何人かいただけ。

■試合前のドク・リバース(セルティックスHC)は、しきりとクリスマスを家族とともにボストンで過ごせないことを残念がっていた。クリスマス当日は試合があるからまだいいけれど、24日の夜、ホテルの部屋でつまらないテレビを見ていて、なんでクリスマスに、家族と離れてここにいるんだろうと思ってしまった、とか。
 「優勝したら、クリスマスゲームはホームで戦えるという規則にしてほしい」とリーグに対して文句を言っていたけれど、確か、この時期にセルティックスが遠征に出るのは、セルティックスの作戦だと聞いた覚えがある。クリスマス前後の時期に家にいるとホリデー気分で、選手が試合に集中できないからと、毎年、試合スケジュールのためのアリーナ使用状況をレポートするときに、クリスマス~年末はガーデンが使えないとリーグに申請しているという話だった。
 その理由が本当かどうかは未確認だけれど、実際、セルティックスは毎年、クリスマス頃から年末にかけて遠征に出ている。調べてみると、26日から年末にかけて、ホームコートのTDバンクノース・ガーデンではDisney on Iceのショーが入っていた。これが、クリスマスゲームをホームでできない理由。ということで、リバースHC、文句を言う矛先が違いますヨ。

■ ただし、クリスマスの日に試合をすることに関しては、リバースも含め、文句を言うコーチや選手は一人もいなくて、みんな、口々に「名誉なこと」と喜んでいた。それだけ、NBAではクリスマスの日は選ばれたチーム、エリートチームだけが試合をする日として定着しているということなのだろう。リバースいわく、「何しろ、2シーズン前の私たち(セルティックス)は1試合も全米放映の試合がなかったのだからね」とのこと。確かに。

■ ケビン・ガーネットにとって、なんと今回が初めてのクリスマスゲーム!
「この特別な日にチームがプレーすることができるのはそれだけの理由があるということだから、特別な試合だった。プレイオフのようなエネルギー、プレイオフの雰囲気があった」と、クリスマスゲームの特別な雰囲気を満喫したようだ。この日は、ティンバーウルヴス時代からガーネットのファンでもあるプリンスもコートサイドで見ていた。

■ 対照的に、コービー・ブライアントは11回目のクリスマスゲーム。何しろ、レイカーズはこの10年、毎年クリスマスに試合をしているのだ。ちなみに、この11回はシャックと並んで現役最多タイ。そして、ブルズ時代にもクリスマスは毎年のように試合をしていたフィル・ジャクソンにとっては、これがクリスマスゲーム11勝目となった。

■ 試合前も試合後も、メディアからはセルティックスとレイカーズのライバル関係の質問が多く出ていたのだけれど、 若いラジョン・ロンドなどはあまり実感がない様子。バード vs マジックの時代のことも、「僕は小さかったから」とさらり。同じセルティックスでも、KGやピアス、レイ・アレンなどのベテラン陣は歴史の重みも感じつつ、自分たちが今、そのライバル関係の中にあるということに感じ入っていたようだったけれど、ロンドのような若者には、歴史や伝統よりも「今」なのだろう。
 一方のレイカーズは、6月に負けた記憶が生々しいだけに、セルティックスは歴史上でのライバルというよりも今の自分たちの倒すべき相手として、かなり意識している。これはまぁ、当然といえば当然か。かつて、優勝に一歩手が届かなかった頃のブルズと、ブルズの壁となっていたピストンズとの関係を思い出した。

P1040594s ■ 試合は、緊迫感があり、会場の盛り上がりもあって、見ごたえがあるいい試合だった。前半と後半のアリーザの大ハッスルプレーに見られたように、レイカーズのほうが勝ちたい気持ち、この試合に賭ける気持ちが少しだけ上回っていた。
 ただし、気持ちやホームコートだけの問題かといえば、セルティックスにとってはそれだけと片付けられない試合だったかもしれないとも思う。7フッターを揃えたレイカーズの高さは、セルティックス、特に控えのフロント陣にとってはかなりの壁と感じたはず(写真は試合開始のジャンプボール時。バイナムとパーキンズのジャンプ後の到達点の高さがかなり違うのがわかる)。
 今のところは高さに幅と強さで対抗できているけれど、レイカーズもまだ成長の余地があることを考えると、これを機に、高さの補強(最近、噂にもなっているムトンボとか?)を真剣に考え始めるかもしれない。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

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コメント

本当に素晴らしいゲームでしたね。テレビでも興奮が伝わってきました。思わず録画もしました。
年に1回あるか、ないかのゲームですね。興奮しました。

セルツがチャンピオンとして、レーカーズとクリスマスに戦うなんて、数年前には考えられなかったですね。
個人的には、一番ピアースが感慨深いものがあったんじゃないかなと思いますね。彼の感想を聞いてみたいですね。

スペインサッカーのレアルマドリードVSバルセロナのクラシコと同様に、セルツVSレーカーズの対戦はNBA版クラシコですよね。この対戦は、単なるレギュラーシーズンの1試合で無いですよね。昨シーズン両チームが復活して、ファイナルで戦って、今回の対戦も価値が上がりましたね。個人的には両チームのファンではないですけど、来年もクリスマスにこの両チームの対戦を見たいですね。その為にも、今シーズンのファイナルも、レーカーズとセルツの戦いを見たいですね。

この勝利はレーカーズには大きいのでは無いでしょうかね?それも、ロースコアで勝ちましたよね。確かに、不可解な判定で、セルツに気の毒な判定もありましたけど、レーカーズの気迫のディフェンスが光りましたよね。ツインタワーが機能するとレーカーズは強いですね。

セルツも、不利な状況の中で、レーカーズを93点に抑えてますよね。逆に、セルツの強さも思い知らされましたね。

この両チームが強いのは、リーグにとっては、いい事だと思えますね。

投稿: 増田 | 2008年12月28日 (日) 04時19分

こんにちわ。
その次の日にGSWに負けたのは・・・クリスマス疲れでしょうかw

それともネルソンコーチの新スタイル「ディフェンシブ・コーディネーター」のおかげでしょうか・・。

投稿: ag | 2008年12月28日 (日) 13時28分

いました!レイカーズに裏切り者が!

http://sports.yahoo.com/nba/players/4317/photos;_ylt=AsUfIx0Egf8R86J8HtFss0StPaB4?slug=06de1c95f47e7280e99ceb87609dd896-getty-82991915ab007_celts_lakrs

(笑)

投稿: モリモト | 2008年12月30日 (火) 05時31分

>増田さん

>昨シーズン両チームが復活して、ファイナルで戦って、今回の対戦も価値が上がりましたね。

去年のこのカード@LAは、クラシックゲームということでレイカーズが昔のユニフォーム(短いショーツ)で試合をしたわけですが、今回は昔を引っ張り出すまでもなく、熱いライバル同士の戦いとなりました。東の端と西の端のチームで、シーズン中は2回しか試合をしないというのも、特別感を盛り上げますよね。でも、実はセルティックスのビッグ3が3人ともカリフォルニアと縁が深く(LA出身のピアスだけでなく、レイ・アレンもカリフォルニア育ち。KGはオフシーズンはマリブにすんでいる)、反対にレイカーズは、コービーもオドムもバイナムも、ボストンではないけれど、東海岸出身というのが、何とも言えず不思議な運命のモツレ(少し大げさ?)を感じます。

>agさん

>その次の日にGSWに負けたのは・・・クリスマス疲れでしょうかw

このウォリアーズ戦は、セルティックスにとって落とし穴的な試合だなと思ったら、案の定でした。きょうもブレイザーズ戦に負けていますね。まぁ、西のチームにはいくら負けても、ファイナルで当たるのは1チームだけだから関係ないとも言えますが…。

>それともネルソンコーチの新スタイル「ディフェンシブ・コーディネーター」のおかげでしょうか・・。

ディフェンス・コーチの存在の影響は確かに少しはあると思いますが(やることに方向性が出てきたという面で)、それ以上に、ウォリアーズの選手たちのエネルギーが、2年前のプレイオフのときのようでした。ディフェンスは気持ち8割ですからね~。

>モリモトさん

>いました!レイカーズに裏切り者が!

ほんとだ(笑)。試合に出ていなかったので気づきませんでした。この日の彼はアクティブロスターにも入っていなかったので、その前にワークアウトをしていたときの写真なのですね。ま、彼は去年悔しい思いをしていないから、緑をつけることにそれほど抵抗がないのかも。サーシャに見つかったら、怒られそうですけれど(苦笑)

そういえば、もう一人、去年の悔しい思いを共有していないジョッシュ・パウェルは、さすがにセルティックス戦の日ではなかったけれど、28日には緑のポロシャツを着て会場入りしていました。

投稿: 陽子 | 2008年12月31日 (水) 01時23分

返信ありがとうございます。

低迷期にプレーしたセルツの選手も、伝統の重みを感じながら、プレーしてたでしょうけど、昨シーズンチャンピオンになって、余計に伝統の重みを感じてるんではないでしょうか?ボストンでは、レッド・ソックス、ペイトリオッツ・ブルーインズといった、他のプロスポーツも成功を収めてますよね。セルツも一回復活したぐらいでは、街の人も認めてくれないのはないでしょうか?

今NBAで、一番面白いと思うのは、東西カンファレンスの選手の構成ですね。西の強豪チームは、外国籍選手・特にヨーロッパ系の選手が多いし、彼らがチームの主力になってますね。逆に東の強豪チームでは、あまり外国籍選手が主力なってるチームは無いですよね。しいて言えば、マジック・バックス・ラプターズですよね。何故西に外国籍選手が多いんですかね?

この構図にも、レーカーズとセルツは当てはまりますね。レーカーズは、国際連合ですよね。逆にセルツはオールアメリカ人ですよね。全く、好対照で、非常に興味深いですね。

本当にこの両チームの構図は面白いですよね。次のボストンでの対戦も楽しみです。


投稿: 増田 | 2009年1月 2日 (金) 00時18分

>今NBAで、一番面白いと思うのは、東西カンファレンスの選手の構成ですね。

確かに強豪チームの主力という視点で見ると、東より西のほうがアメリカ国外の選手が多いですね。純粋に数で比べても西のほうが少し多いかな。ざっと数えただけなので、数え間違いがあるかもしれませんが、今シーズンのアメリカ国外の選手75人中、西43人(うちヨーロッパ人は24人)、東32人(ヨーロッパ人20人)でした。

>何故西に外国籍選手が多いんですかね?

確かな理由はわかりませんが、後づけで理由を考えると、ひとつには土地柄として、東のほうが昔からの伝統にこだわり、西のほうが外からのものを受け入れる気質だということ。もうひとつは、バスケの昔からのスタイルで、フィジカルの東に対して技の西という流れがあるので、技巧に優れた海外の選手は西のチームのほうが活躍する場があるから…でしょうか。

投稿: 陽子 | 2009年1月 3日 (土) 19時19分

ありがとうございます。

非常に興味深い話ですね。確かに外国人選手が、一番最初に苦労するのは、ディフェンスですよね。そういう意味では、西の方がプレーしやすいと指摘されるのも納得できますね。

ヨーロッパのサッカーでも同じ事がありますが、外国人選手が増えれば、当然アメリカ人も、NBAプレーヤーになるのが難しくなるし、外国籍選手が主力のチームなら、アメリカ人選手のプレータイムも短くなりますよね。アメリカ人選手や、ファン(特にアフリカ系)に人に不満はないんでしょうか?

今後も外国人選手が増えるだろうし、スペインのルビオのような次期スーパースター候補も、どんどんやってきますよね。リーグが拡張せざるをえないと思いますけど、可能なんですかね?(スペインのレアルマドリードがNBAに加盟すると言う噂もありますよね。)

投稿: 増田康幸 | 2009年1月 4日 (日) 01時53分

>アメリカ人選手や、ファン(特にアフリカ系)に人に不満はないんでしょうか?

陰で言っている人はいるでしょうけれど、あまり表立っての不満は聞きません。アメリカは移民の国、元をたどればみんな祖先が移民してきていることもあって、よそから来た人たちをはじき出すよりは、迎え入れる文化なのかもしれません。

ただし、アメリカの国旗や国歌などに敬意を払わないと国自体を否定されたように感じるようで、「アメリカの国旗(国歌)に敬意を払えないなら自分の国に帰れ」などという発言は見られます。ま、これは単純に外国人選手に不満という問題ではないですけれどね。

>スペインのレアルマドリードがNBAに加盟すると言う噂もありますよね。

今すぐにどうという話ではないです。あの噂が出たのも、どちらかというとレアル・マドリッド側の宣伝として情報を流したからだったようですし。

投稿: 陽子 | 2009年1月 5日 (月) 00時38分

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