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2009年3月の記事

2009年3月18日 (水)

日本人選手のマーチマッドネス パート2

 おととい夜に一通のメールが届いた。差出人はエヴァンズビル大でプレーしている日本人選手、中根綾子さん。エヴァンズビル大という名前に聞き覚えがある人もいるかもしれないけれど、かつて大野慎子さんが4年間プレーしていたNCAA ディビジョンIの大学(ついでに書くと、現ユタ・ジャズのヘッドコーチ、ジェリー・スローンの母校でもある)。
 うかつにもメールをもらうまでチェックしそびれていたのだけど、そのエヴァンズビル大、カンファレンス・トーナメントで優勝してNCAAトーナメント出場を決めていた。シーズン成績はカンファレンス内が4勝14敗(!)と、ほとんど勝てなかった(カンファレンス外の試合を入れた成績は15勝18敗)のに、9位シードで出場したカンファレンス・トーナメントでは番狂わせあり、大逆転劇ありと、劇的に勝ち上がって優勝。まさに、これぞマーチマッドネスという展開でNCAAトーナメント出場権を勝ち取ったようだ。
 …と私が書くよりも、中根さん本人のメールを見てもらったほうが、その熱さが伝わると思うので、ご本人の了解を得て、以下、中根さんのメールから抜粋。

■まずは、トーナメントでの熱い戦いぶりについて

私、只今インディアナ州のエヴァンスビル大学に通う4年生であります。
また、大野慎子サンに次ぐ第二の日本人選手としてここ、エバンスビル大学のバスケット選手として4年間頑張ってきました。嬉しいことに、いまだ頑張っています!(笑)

なぜなら!今週末に行われた、MVCカンファレンスでなんと「優勝」したからです!!!大野さん時代以来のNCAAトーナメント出場を決め、私たち、また大学はとても盛り上がっています。

それも、9位シードでトーナメントをスタートし、2日目に第1位シードを13点差で破り、3日目は、20点差で負けていた前半を、後半追い詰め、ラスト数秒で3ポイントを決め、同点に持ち込み、オーバータイムで勝利。4日目のチャンピオンシップ戦では、同点で迎えた最後17,8秒で右の0度でブザービーターを決め、この試合を制しました!カンファレンスシーズンでは4勝しかできなかった私たちのチームがなんと劇的勝利でこのMVCトーナメントを制しました!
(以上、中根綾子さんのメールから抜粋)

 このメール文面にもあるように、エヴァンズビル大の女子バスケットボール・チームがNCAAトーナメントに出場するのはチーム史上2度目。1度目が1999年、大野慎子さんが1年生のときのときというのだから10年ぶり(あれから、もう10年もたつんですね~)。チーム史上に残る2つのチーム、どちらにも日本人選手がいたというのが嬉しいですね。

 エヴァンズビル大のNCAAトーナメント1回戦の相手は、強豪テキサスA&M大。3/22(日)米中部時間11時からで、会場はノートラダム大。シカゴに住んでいたら車で見に行くところだったんだけどな~。ESPN2での放映が予定されているようなので、米在住の方で視聴環境にある方はテレビでチェックしてみてください。ただし、同じ時間に行われるいくつかの試合が同時に放映予定になっているので、地区や試合の流れによって放映の試合が決められるのではないかと思います。LAでも放映しれくれるといいな~。

 あとは、インターネットのESPN360の視聴環境にある方なら、ライブ、リプレイともにこの試合をフルで見ることができるようです。ただ、男子のトーナメントを放映してくれるCBSのサイトとは違い、ESPN360はインターネットのプロバイダーで視聴できるかどうかを選別しているので、プロバイダーがその対象でない場合は見ることができません。残念ながら、たぶん、日本からも視聴できないと思います。

女子NCAAトーナメント組み合わせ表
http://www.ncaa.com/brackets/basketball/women/

■中根さん自身についても、もう少し書いておきましょう。ウォークオン(奨学金なしで、大学に入ってからトライアウトで入部)でエヴァンズビルのチームに入って4シーズン。プレータイムは限られていたようだけど、4年間ロスターに残ることができたというだけでもすばららしいことだと思う。以下は、再びご本人のメールから抜粋。

実は、自分はWalk-onとしてこのチームで4年間頑張っています。静岡県の浜松市にある、海の星高校を卒業し、4年前、この大学に入学を決めたとき、高校時代のテープを送り、こっちにきてから、TOFFLEとSATを受け、トライアウト(コーチとの個人練習とピックアップゲーム)をパスし、入団をいたしました。
Walk-onなので、ゲームに出る機会はとても少ない4年間でしたが、今年コーチングスタッグが新しくなり、プレイタイムは短かったけれど、何回か試合に出してもらう、シニアナイト(Senior Nite Game)と呼ばれる、4年生最後のホームゲームでは、なんとスタメンでプレイし、11分、2アシスト、1リバウンドでした。
(以上、中根綾子さんのメールから抜粋)


 カンファレンス優勝のときの写真を次のリンク先で見ることができます。16の写真が中根さんかな。他にも15など集合写真にも写ってますね。
http://gopurpleaces.com/photo_gallery.aspx?gallery=15

●そして、もうひとり、伊藤大司選手@ポートランド大もトーナメント出場が決定。ただし、こちらはNCAAトーナメントではなく、そのひとつ下のNITでもなく、NCAAにもNITにも選ばれなかったチームが出場できるようにと、今年から新たに始まったCITというトーナメント。1回戦は今夜(3/18) 7pm (PST)から、対戦相手はパシフィック大です。
http://www.collegeinsider.com/tournament/schedule.html

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2009年3月13日 (金)

おそろい

 さすがに、先週末のLA→NY→LA→ラスベガス→LAの移動はきつかった。おまけに、よりによってNY→LAの移動の日が夏時間に切り替えの日だったから、夜が1時間短くなって、もともと早起きの予定だったのだけど、完徹。その日の午後にLA→ラスベガスの車での移動があったので、飛行機の中ではぐっすり熟睡。大変だったけれど、試合は見に行ってよかった。大学の試合、特にシーズン最後やトーナメントの試合は独特な雰囲気がある。WCCのトーナメントには、パット・ライリーやPJ・カーリシモをはじめ、NBAのスカウトがたくさん来ていた。顔見知りのスカウトがいたので聞いたら、ゴンザガの選手とセント・メリーズのパトリック・ミルズを見にきていたらしい。

 さて、松井啓十郎選手のシニアデーや、伊藤大司選手のWCCトーナメント試合の話はまた時間と機会があればそのときに詳しく書くことにして、きょうは、NBAロッカールームで見た軽い話を。

 先日のクリーブランド・キャバリアーズ@ロサンゼルス・クリッパーズ戦後のキャブスのロッカールームでのこと。キャブス出戻りのジョー・スミスが私服に着替えて、取材を受けていた。ちょうど、その取材が終わった頃にシャワーから戻ってきて、3つくらい離れたロッカーで着替え始めたダニエル・ギブソンが、ジョー・スミスを見て、「オー、ノー! ジョー、君は今すぐにここからいなくなってくれ!」と叫んだ。

 言われたスミスは、なんでそんなことを言われるのかわからなくてキョトンとしている。するとギブソン、自分のロッカーを指差した。そこには、ジョー・スミスが着ていたのと同じ、腕にロールアップ・ストラップがついたネイビーブルーのシャツがハンガーにかけられていた。NBA選手の間で人気の店で売っている商品なのか、それともどこかの店がギフトとしてくれたシャツだったのか(ジョー・スミスの隣にいたベン・ウォレスまで「オレもこれと同じシャツ、持っている」と言っていた)、とにかく、色もデザインも、まったく同じだったから、二人で顔を見合わせて、信じられないというように首を振りながら苦笑い。どうやら、試合前にホテルからステープルズセンターに来るときは、ギブソンが早い時間に出るバス、ジョー・スミスがあとのバスだったので、このときまで二人ともお揃いを着てきたということに気づかなかったらしい。

 お揃いのシャツを着ているところを人に見られたくないギブソンは、結局その後、ジョー・スミスがロッカールームから出て行くまではそのシャツを着ようともせず。このあとは、二人ともそれぞれバスでホテルには戻らず、別々に友人やチームメイトと食事に出る約束にしていたらしいので、バスで同じシャツを着ているところをチームメイトやスタッフに見られてからかわれるという状況にはならずにすんだようだ。

 それにしても、衣装もちのNBA選手でもこんなことがあるのね。それも、遠征に持ってきている何着もの服の中から、二人揃って同じ日に着てくるなんて、 二人にとって、あのシャツはLAのイメージだったのかも。

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2009年3月 7日 (土)

日本人選手のマーチマッドネス

 確か、去年はこういうタイトルで月刊バスケに記事を書いたっけ。今年も、マーチマッドネス(大学バスケのトーナメント時期)がやってきた。日本人選手は、なかなかNCAAトーナメントに出るまではいかないのだけど、それでも3月のシーズン終盤の順位争いや、カンファレンス・トーナメントでマーチマッドネスの気分を味わっている。

 という私は、きのう、きょうはNYにいる。今夜はコロンビア大の松井啓十郎(KJ)選手のシニアデー(ホーム最終戦)。高校時代からアメリカで試合を見てきた彼の大学キャリアがいよいよ終わりと思うと、感慨深い。
 コロンビア所属するアイビーリーグは、カンファレンス・トーナメントをせずに、レギュラーシーズンの優勝チームがNCAAトーナメント出場権を得るのだけど、コロンビアは先週末、先々週末にロードで3連敗したことで首位の望みが絶たれてしまった。でも、きのうのプリンストン戦に勝ち(KJは3ポイント5/8を含む17点で、チームのリーディングスコアラーだった)、もしきょうのペン戦にも勝てば、コロンビアとしては16年ぶりの勝ち越しシーズンとなる。去年、おととしも7勝7敗の5割で終わっているので、今年はぜひ一歩前に進みたいところ。

 ラスベガスではWCC(ウェストコースト・カンファレンス)のトーナメントが開催中。伊藤大司選手所属のポートランド大は第3シードなので、きょうから登場する。きょうの試合に勝てば、私も明日から見に行く予定。最近、プレータイムが減ってしまっている伊藤選手だけど、コーチからリーダーシップを買われているだけに、大舞台で存在感を見せてくれることを期待。アメリカでは、日曜の準決勝はESPN2で、月曜の決勝はESPNで放映予定。
※きょうの試合も、WCCsports.comのサイトでインターネット放映予定とのこと。ポートランド対ペパーダイン戦は男子第二試合。米西海岸時間で午後6時から始まるサンタクララ対サンディエゴ戦が終わって30分後、おそらく午後9時前後に試合開始の予定。

 ユタでは中山明日実選手所属するユタバレー大が、カンファレンスに所属しないインディペンデントのチームが集まってのトーナメントに参加中。おととい、きのうと勝ち、きょうがいよいよ決勝。ただし、この大会は優勝してもNCAAトーナメント出場権は得られない。ユタバレーは、ジュニアカレッジからNCAAディビジョン1のチームになって6シーズン目の移行期にあり、来年からようやNCAAトーナメントの出場対象となるのだ。ちなみに、中山選手は現在平均アシスト6.7本。これは、全米ランキングでもトップ10に入る数字なのだが、これも移行期にある大学ということでなのか、NCAA公式サイトではランキングに入れてくれていない。
Yahooサイトではランキングに入っていた。今現在、全米5位タイ。

 そして、大学ではないけれど、ボストン郊外では並里成選手のサウスケントが、ニューイングランド地区のプレップスクール・トーナメントを戦っている。木曜、きのうと連勝して、明日、日曜が決勝。そして、その後に行われるナショナル・プレップ・チャンピオンシップ(全米から8チームが招待)にもすでに出場が決まっている(月曜、火曜に開催)。現在、ポイントガードの一人、リサンドロが故障欠場中なので、並里選手も2番手のポイントガードとして活躍が期待される。NEPSACのトーナメントはサウスケントのサイトで、ナショナル・プレップ・チャンピオンシップの試合はこちらで、インターネット中継される予定(ただしナショナルのほうは有料)。
※3/9追記
上のサウスケントのサイトでナショナルでの試合もライブで見られるようです(無料)。1回戦は日本時間3/10 朝9時から始まります。また、同じくサウスケントのサイトで、NEPSACのトーナメント3試合がアーカイブの形で見られるようになっています。並里選手のプレーを見るなら準決勝(vs Winchendon)と決勝(vs Bridgestone Academy)の前半がお勧め。背番号22です。

 とまぁ、この時期は、毎年のことながら、身体がひとつでは足りない~と嬉しい悲鳴。結局、今年は先週末、ユタバレーでシーズン最終戦を見て、きょうコロンビアで松井選手のシニアデーを見て、ポートランドがきょうの試合に勝ったら明日からラスベガスでWCCトーナメントを見て、合間でサウスケントの試合をインターネットで見ることにした。さて、いよいよラストスパート。それぞれ、力を出し切った形でシーズンを終えられますように。

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