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2009年6月13日 (土)

NBA Finals 2009 (2) 2人のPG

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"The Finals Game 5 Sunday"

 (1)を書いた後、取材と移動と原稿で忙しく、すっかり間があいてしまった。このままだと(2)をアップしないうちにファイナルが終わってしまう…ということで、あわてて、原稿の合間に書いてます。
 ご存知のように、NBAファイナルは現在4戦まで終わってレイカーズが3勝1敗で優勝に王手をかけている。明日の日曜に行われる第5戦でレイカーズが勝てばレイカーズ優勝、マジックが勝てばLAに戻って火曜に第6戦が戦われる。

P1060641s  さて、この数日論議を呼んでいるのが、マジックのこの2人のポイントガードの扱い。14番のジャミア・ネルソンはオールスターにも選ばれた先発PG。シーズン途中で肩を故障してファイナルまでずっと試合を欠場していた。1番のレイファー・アルストンはネルソン故障後にトレードでマジックに加入、シーズン後半からプレイオフにかけて、ネルソンに代わって先発PGを務め、マジックをファイナルまで引っ張ってきた。
 ファイナルを前にネルソンが復帰することになり、先発はアルストンで変わらないものの、時に控えのネルソンのほうが終盤の重要な場面をまかされたり、長時間プレーしたりで、アルストンのリズムが崩れて調子が出せない場面もある。カンファレンス・ファイナルまではアルストンで調子よく勝ってきただけに、地元紙には「ネルソンの復帰がマジックを破滅させた」なんていう過激な見出しのコラムも掲載されている。

 ヘッドコーチのスタン・バンガンディ(SVG)は、ここにきてネルソンを復帰させるべきだったのか。それとも、カンファレンス・ファイナルまで戦ってきたメンバーで戦うべきだったのか。これは意見が分かれるところだろうな~。
 私は、ネルソンを復帰させたSVGを称えたい派。理由はネルソン抜きのマジックがレイカーズに勝てるとは思えなかったから。本気で優勝を狙うのなら、ネルソン復帰に賭けてみようと思うのは必然な決断だと思うのだ。格上の相手に勝とうとするときには、こういう攻めの姿勢は大事だと思う。
 以下はSVGがシリーズ第1戦前、ネルソンを使うことを決めた直後のコメント。時間がないので英文のままだけど、要は、ネルソンを使わないほうがローテーションは崩さなくていいし、自らを批判にさらすこともなくより簡単な道だったかもしれないけれど、勝つ可能性が高いほうを選ぼうとするのならこれは難しい決断ではなかった、というわけだ。

" In some ways it's not a difficult decision because it just comes down to trying to make the decision that we think gives us the best chance to win.  The easiest decision, the one that would create no problems, would have been to not play him(Nelson).  He would have understood, wouldn't have upset our rotation or any of our players, and I wouldn't open myself up to any criticism not playing him"

 みなさんはどう思いますか?

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コメント

私は、オルストンを使い続けた方が結果論かもしれませんが、よかった気がします。キャブス&セルッティックスを破って上がってきた勢いをそのままファイナルに生かした方が良かったと… ネルソンは明らかにブランクの影響が出てますよね。 ターコルーをPGに使ったりと勝負所で安定したPGがいないのは 致命的かなと でもまだ終わった訳じゃないので マジックには捨て身でぶつかって行くゲームを見せてもらいたいです

投稿: アサキチ | 2009年6月14日 (日) 04時04分

こんばんは。

個人的にはレイファーかジャミーアって事よりティルーを起用してほしかったなぁとも思っています。
彼は優勝を経験してますしLAのガードコンビ2人とも知己ですからね、使ってみたらば結構おもしろいと思ってましたよ。

投稿: ゆ~すけ | 2009年6月15日 (月) 03時58分

バスケットはチームスポーツだと思うのでケミストリーの方が大事だと思います。ネルソンが多く出場して出来がイマイチのときのベンチでのアルストンの表情を見ましたか?

少なからずヤル気をそがれるでしょう。

そんなことだからSVGはシャックにいろいろ言われるんですよ。

あとはやっぱりファイナル進出で喜びすぎたマジックでしょうか。

投稿: ロスから | 2009年6月15日 (月) 19時52分

>アサキチさん、ゆ~すけさん、ロスからさん

コメント&ご意見、ありがとうございます。

結果論で言うと、ポイントガードは誰でもマジックには勝ち目はなかったかな…というのが私の意見です(ターコルーのPGはなかなか面白いとは思ったのだけど、あれも試合を通して取れる戦術ではないと思います)。ネルソンが本調子ならもう少し違うシリーズになったとは思うのですが、さすがにファイナルの前にまったく試合をしないまま復帰したのはきつかったですね。その割には動き自体はそれほど悪くはなかったと思うけれど、肩の怪我だっただけに、外からのシュートを打つのに躊躇する場面が多く、それが彼の持ち味を消してしまってました。

ただ、ネルソンを復帰させずにアルストン&アンソニー・ジョンソンでも、マジックが今回以上有利に戦えたとは思えないな~。前のシリーズの勢いもあまり関係ないと思う。その勢いを止めたのはマジックのPGではなく、レイカーズのディフェンスでしたから。

あとはスタン・バンガンディがネルソンをどれだけ信頼しているというのがはっきり出たシリーズでした。アルストンも、気持ちはわかるけれど、ファイナル中にあれだけおおっぴらに不満を言うのはちょっとね…(実際の口調は文字にして読むほどバンガンディに不満タラタラというよりは、自分の気持ちだけを率直に語っていただけのようにも思いましたが。ファイナル中はちょっとしたことでも大ニュースになるっていうことをわかっていなかったのかも)。

投稿: 陽子 | 2009年6月17日 (水) 18時59分

ネルソンは確かに良いポイントガードですが、最終戦の負けはネルソンのディフェンスによるもの。

あの場面はフィッシャーに限らず、絶対3点は打たせてはいけない場面。そのディフェンスが出来ないような状態のネルソンを使っていたSVGに責任があると言ってよいでしょう。

重要な場面でのネルソンの起用が長すぎです。ヘッドコーチがSVGでなければ、もう少し長くファイナルを見る事ができたのでは・・・と思うと、少し腹立たしい!

まあ、最後はレーカーズが勝つでしょうけど・・・

投稿: masa | 2009年6月20日 (土) 01時06分

>masaさん

確かにネルソンの起用は予想以上に長くて、それが裏目に出た場面もありましたね。バンガンディ自身、1戦目ではネルソンを長く使いすぎたと認めていました。

でも、そういった結果を踏まえても、私はまだここでネルソンを復帰させたバンガンディの勇気を賞賛したいなぁと思うのです。最初にも書いたように、ネルソンを復帰させなかったとしても、マジックに勝ち目はなかったと思うから。ネルソンを復帰させることで勝機が生まれる可能性があったわけですし(結果的にはだめでしたが)、来シーズン以降のことを考えてもネルソンにファイナルの場を経験させることができたわけですから。

第4戦(最終戦ではなく、第4戦ですよね?)のネルソンのディフェンスは確かに批判されてもしかたないと思うけれど、あの試合、アルストンも決していいプレーをしていたわけではなかったからな~。

#そういえば、レギュラーシーズン中のレイカーズ・ホームゲームでも同じような場面がありました。3月のシクサーズ戦、2点リードでfoul to giveもありながら、ファウルをせずにイグオダラに3ポイントを決められて逆転されてしまったのでした。このときイグオダラのディフェンスをしていたのは、プレイオフを通してディフェンスが光っていたアリザ。こういう失敗を一度すると身をもって思えるので、来季以降のネルソンにとってはいい経験となることでしょう。

投稿: 陽子 | 2009年6月23日 (火) 12時31分

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