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2009年7月の記事

2009年7月31日 (金)

ハッタリ

P1070895s  ラマー・オドムがレイカーズと再契約。きょう、レイカーズの練習場で記者会見が行われ、その場でオドムとカプチャックが契約書にサイン。契約書を前にオドム、「もう少しくれないかと聞くには遅すぎるよね」とジョーク。GMのミッチ・カップチャックは「聞くのは自由だよ」と返していた。

 契約がまとまるまでに1ヶ月もかかったけれど、オドムいわく、「交渉とはそういうもの」だそうで。確かに、交渉の最初の頃からずっとそう言っていたから、長引くことも覚悟だったのだろう。「(交渉の難航を)個人的な批判だと受け取らないようにした」ことで、この長丁場を乗り切ることができたのだとも言っていた。
 対抗馬となったヒートや、最後になってブレイザーズも契約をオファーしてきたようだけれど、オドムの心はずっとレイカーズにあったようだ。交渉の途中でレイカーズを離れることを考えたことがあるかと聞かれて、「ない。もしそれを考えていたとしたら(考えていると口にしたとしたら)、それは“ハッタリ”というものだ。ここ(LA)が自分の住処だし、ここにいたいとずっと思っていた」とオドム。横に交渉相手だったGMのカプチャックが座っているのに…(苦笑)。カプチャックもすぐに、「彼がハッタリをかましていたのだとしたら、私たちもハッタリで騙していた」と応じていた。要は、相思相愛だったけれど、お互いに相手をじらしていたという感じ?

 オドムと、7月頭にレイカーズと契約したロン・アーテストは幼馴染。子供の頃から同じコートでプレーしてきた。そのアーテストと、NBAでチームメイトとしてプレーできることで、「ロンロン(アーテストの子供の頃のあだ名)といっしょにできるのは夢が叶ったようなものだ」とオドム。ワイルドで闘争心の塊、何をしだすかわからないアーテストと、メローでいつ集中力を出すかわからないオドム。対照的だけど、根っこのところでつながっている2人は、お互いにとっていい影響を及ぼすのではないだろうか。もう一人の幼馴染、エルトン・ブランドがまだクリッパーズにいたら、みんなでLA同窓会ができたのに。

 オドム契約の陰で、中国人選手のスン・ユエは契約打ち切りでウェイバーにかけられた。サマーリーグに出るよりも中国代表チームを優先したことも彼にとってはマイナスだったようだけれど、おそらくそれがなくても今のレイカーズの状況だとカットされていたのではないかと思う。今のレイカーズには彼に与えるロスタースポットもプレータイムもなく、また彼の成長を待つ余裕もない。NBAではほとんど才能の片鱗も見せることができていなかったけれど、どこか他のチームがキャンプに呼ぶ可能性はあると思う。彼にとって、8月のアジア選手権は、そのためのアピールの場にもなるかもしれない。

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2009年7月24日 (金)

Second City

P1070525s  今週は、懐かしのこの街(左)に来てます。目的は、オバマ大統領に会うため…のわけもなく、ピザや焼肉(*)を食べるためでもなく(両方とも食べたけれど)…。

  本当の目的はAttack Athleticsでワークアウトをしている竹内譲次選手の取材+トレーナーのティム・グローバーの取材。そう、懐かしの街とはシカゴです。

 譲次選手のブログにも、少し前に説明があったので知っている人もいるかと思うけれど、一応書いておくと、Attack Athleticsは、元マイケル・ジョーダンのトレーナーで、現在はコービー・ブライアント、ドウェイン・ウェイドなど多くのNBAトッププレイヤーをクライアントに抱えるティム・グローバーが経営するトレーニング施設。
 以前、ジョーダンがウィザーズで復帰する前にワークアウトしていたのは、Hoops the Gymという体育館だった。これもコートが4面ある立派な施設だったのだけど、すでに建っていたジムを買い取ったため、ウェイト・トレーニングの部屋が狭かったり、不便することも多かったようだ。そこで、ティムは2年ほど前に専用の施設を建設。それが、今回、譲次選手がトレーニングしているところだ。
P1070751s  バスケットボール・コートが4面あるほか、様々な器具が置かれた広いウェイト・トレーニング・ルームがあり、スキル・コーチからストレンス・コーチ、メディカル・トレーナーまで、バスケットボール選手がトレーニングで必要なものやスタッフが揃っている。コートもウェイトルームも広々と使えて贅沢な環境だ。最近では、バスケットボール選手だけでなく、フットボール選手や野球選手たちもここでワークアウトをするようになったようで、きょうも、譲次選手がシュート・ドリルをしていた2つ隣のコートでは、NFL選手たちが重いメディソンボールを使ったトレーニングをしていた。
P1070591s  もちろん、今回の譲次選手も含め、ここでトレーニングする選手たちはみんな、その環境やサービスに見合った料金を払っているわけだけど、アメリカではNBA選手だけでなく、大学生選手たちも、こうやって自己投資してトレーニングすることが珍しくなくなってきている。

 ちなみに、譲次選手、ティムが書いて日本語版も出版されている「ジャンプ・アタック」の本を高校の頃に読んだことがあったらしい。あの日本語版の出版は私も仕事として手伝ったこともあって、しみじみと時の流れを感じてしまった。と同時に、これまでやってきた仕事が今に繋がっているような感覚を持つことができて嬉しかったな~。

 代表活動が続いている時期に、トレーニングのためとはいえ、途中で抜けていることに対しては賛否両論があると思う。チームでやることを大事にする日本だけに批判の声もあるかもしれない。譲次選手も、もちろんそういったことは承知の上で、それでも、これが今の自分、そして今後の代表チームにも必要なことと判断して、この3週間、シカゴでトレーニングを続けてきたという。
 チームの連携を高めていくことももちろん必要だと思うし、体格的に劣る日本にとっては勝つためには必須なのかもしれない。でも、フィル・ジャクソンがブルズのHCだった頃によく言っていたように、「群れの強さはオオカミであり、オオカミの強さは群れ」(原典はラドヤード・キプリングの「続ジャングルブック」)なのだ。これを日本代表に置き換えると、「日本代表の強さは日本人選手であり、日本人選手の強さは日本代表」。群れ(チーム)としてまとまるから強い、という部分は理解しやすいかもしれないが、注目は個々の狼(選手)の強さが、群れ(チーム)になるという部分。つまり、個々が強くなければ、全体も強くなれない。そのためには、時に個が群れを飛び出ることも必要なんじゃないかと思うのだ。最近、ラスベガスとシカゴで続けて日本の選手を取材していて感じたことでもある。

 さて、譲次選手、右の写真では、ワークアウトP1070607s_4の 合間で若干メローな雰囲気(?)をかもし出しているけれど、実際には毎日、午前と午後の2回練習(週に4日は、午前の練習の後にウェイトも)をアグレッシ ブに頑張っている。そのハードワークぶりに、ここで働くスタッフからも「この施設はいろいろと揃っているけれど、それを有効活用しない選手もいる。そんな中で、君の毎日の頑張りに、僕らスタッフは元気をもらった」と言われたほどだった。さて、その成果やいかに。まずはアジア選手権。ちなみに、今週の取材中、譲次選手と朝と昼の練習前に会って最初にする会話のひとつは、その日のジョーンズカップでの日本戦のこと。毎日、日本協会のジョーンズカプサイトでで結果チェックしていたようです。

* (補足1)シカゴ・ピザは有名だけど、なぜシカゴで焼肉?と思う人のために補足。シカゴには、かつて住んでいた頃によく通っていた、シカゴ・カルビという焼肉屋さんがあるのです。美味しいのと、夜遅くまで営業しているので、日本人大リーガーの間でも大人気…というのは有名な話だけど、実はバスケ選手もけっこう行ってます。日本人選手だけでなく、スコティ・ピッペンやスティーブ・カーも。田臥選手も、かつてNBAに入る前に行ったことがあるのだけど、そのときは、色紙は「NBA選手になったら」なんて言いながら、書かなかった覚えが。譲次選手は今回、サイン色紙を書いてきたので、壁に飾られているかも。

(補足2)タイトルのSecond Cityは、シカゴの街のニックネームです。

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2009年7月19日 (日)

ベガス・サマーリーグよもやま話

 きょうで全日程が終了のベガス・サマーリーグから、いくつかよもやま話を。

元JBL選手
P1070396s  元北海道レラカムイのジャワッド・ウィリアムスは、契約中のクリーブランド・キャバリアーズから出場。NBAか海外のチームから契約を勝ち取ろうとしているFA選手ほど切羽つまってはいないものの、契約(来シーズン末まで)はnon-guranteed(契約が途中で打ち切られたとき、残りの契約金の支払いは保証されていない=支払われない)のため、いつカットされるかわからない不安定な立場でもある。
 キャブスの全日程が終わった後に少し話をしたのだけれど、レラカムイでの1年間はとても楽しかったとのことで、"That was one of the best place I played, one of the best time of my life"だと言っていた。代表でラスベガスに来ていた元チームメイトの折茂、桜井の両選手にも会ったらしく、「オリモとサクライ、それから他の選手もこの前、僕の試合を見に来てくれた」と言っていた。いつの試合かまでは聞かなかったけれど、たぶん14日、午後が自由時間のときかな。将来的に日本に戻る可能性については、今はないけれど、将来的にはありえないことではない、とも。
 サマーリーグの試合を見ていて彼のキャブスでの役割が何なのかが今ひとつわからなかった。シューターというわけでもないし、NBAに入るとサイズも大きいほうというわけでもなく、インサイドでガシガシやるタイプでもない。サマーリーグでは平均得点でチーム最多の14点をあげ、3ポイントも18本打ったうち8本入れてはいたけれど、実際のNBAシーズンが始まったら、優勝争いをしようとしているキャブスの中でどんな場面で使われるのかが想像しにくかったのだ。そこで本人に、コーチから何を求められているのかと聞くと、「ディフェンスと、オープンショットを決めること」とのこと。なるほど。となると、目標はブルース・ボーウェン?
(正面を向いている写真も撮ったのだけど、今ひとつピンボケだったり暗かったりなので、後ろ向きのこの写真で)

兄弟
 上の写真でウィリアムスの隣に写っているのは、ジャネロ・パーゴの弟で、ゴンザガ大出身のジェラミー・パーゴ。お兄ちゃんパーゴ(昨季プレーしたヨーロッパから戻り、ブルズと契約したばかり)も試合を見に来ていた。

P1070413s  そして、こちらもNBA選手&NBAを狙う兄弟。ケビン・デュラント(左)と、トニー・デュラント(右)。トニーのほうがケビンより2歳半年上なのだけど、身長はケビンのほうが公称で2インチ(約5cm)高い。弟のコネでオクラホマシティのサマーリーグ・チームに入っていたけれど、あまり出番は多くなかったので、あまりプレーしているところも見ることができず、どんな選手かわからないうちに終わってしまった。

P1070092s  そういえば、サマーリーグ・チームには残れなかったけれど、ロン・アーテストの弟のダニエル・アーテスト(左の写真の右)も、レイカーズでサマーリーグ前のキャンプに参加していた。
 ロンロンよりもさらにずんぐりむっくりな感じで、おそらく身長はロンロンと変わらないぐらいだと思うのだけどインサイドプレイヤー。去年はヨーロッパでプレーしていたらしい。今年もレイカーズのサマーリーグ・チームに入れず、たぶんまた外国かな、と本人談(写真は、アーテストのレイカーズ入団会見のときに撮影。会見中にTwitterで逐一報告していた。そして、会見後には、取材に来ていたLAの地元記者、レポーターたちとお互いのTwitter情報を交換)。

新米コーチ
P1070417s  現役引退して、ワシントン・ウィザーズのアシスタントコーチになったサム・カセル。なんと、サマーリーグでいきなりヘッドコーチ・デビューした。前の試合まではアシスタントコーチをしていたのが、きのう(7/18)のクリッパーズ戦では、しっかりヘッドコーチとしてPAアナウンスに紹介されてヘッドコーチ・デビュー。試合中も立ち上がって指示出したり、審判に抗議したり、なかなかヘッドコーチぶりがサマになっていた。
 ウィザーズは、初のWNBA選手(母)-NBA選手(息子)の組み合わせとして話題になったドミニク・マッギーがインサイドでアクティブ&エネルギーいっぱいの試合をしていて、これなら次のシーズンはかなり戦力になるのではないだろうか。

希望の星
P1070431s  そのウィザーズ対クリッパーズの試合を、バロン・デイビスが見に来ていた。昨シーズン中、仲が悪いと散々書かれていたマイク・ダンリビーHCと並んで、コートサイド席で観戦。グリフィンの加入でなんとなく生き返った感のあるクリッパーズに、バロンもご満悦の様子。
 グリフィンは、この試合はウィザーズのディフェンスとフロントラインのサイズに少し手こずっていたけれど、それでも慌てず落ち着いて、それでいて一生懸命プレーする姿が好感度高い。先輩のはずのデアンドレ・ジョーダンがミスした後には励ましの言葉までかけたりして、すでにリーダーシップ発揮していた。1Qにマッギーに空中でハードファウルをされて、床に落下、しばらく立ち上がらなかったときには、会場のファンも固唾をのんで見守っていたけれど、少ししたら足をさすりながら立ち上がった。残りの試合も問題なくプレーしていたので、大丈夫でしょう。
 これなら、次のシーズンはクリッパーズ戦の取材も、もう少し楽しくなるかな。昨季は、あまりにつまらなく、見ているだけで気が滅入るような試合ばかりだったからなぁ。正直、勝ち負けはどうでもいいのだけれど、メディアという立場であっても、もっとエキサイティングな試合が見たいのだ。

Dリーグ選抜
 日本代表が2試合対戦したDリーグ選抜チーム、倉石さんが、「NBAのサマーリーグ・チームより強いんじゃないか」と言っていたけれど、実際にサマーリーグでもNBAチーム相手に互角の試合をしていた。きょうの最終戦でポートランドに勝ち、3勝2敗。NBAチームからドラフト指名されたような選手は一人もいないながらこの成績というのがすばらしい。取材している記者たちの間でも、サマーリーグの中で一番、一生懸命戦っているチーム、と評判だった。

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2009年7月17日 (金)

サマーリーグ・デビュー&その後

P1070364s  7/15のNBA.com Japanの記事にも書いたように、7/15のサンズ対ラプターズの試合で、川村卓也選手がNBAサマーリーグ・デビューを果たした。試合に出たのは3Qの残り7分19秒から2分55秒まで、4分24秒。試合に出てきたときに、会場のあちこちからパラパラと拍手があったのは、日本人の観客かな?

 とにかくパスを受けたらシュートを打つということだけを考えていたという川村選手、残り6分45秒に右コーナーで待っているところに、春からLAでいっしょにワークアウトをやった仲間でもあるゴーラン・ゴラギッチからパスがくると、躊躇なくシュート! 残念ながら少し距離が短く、リングの手前に当たって外れ。
 打ったシュートはその1本だけ。記事でもそれ以外のことはほとんど書けなかったけれど、その後は、ウィングでパスを受けてトップに戻したのが1回。トランジションでサイドでパスを受けて、真ん中を走りこむロペスにパスするも、ロペスがキャッチできずにターンオーバー(川村ではなく、ロペスのキャッチミスとして記録)。
P1070367s  ディフェンスでは相手の速攻でウィング位置の選手のマークに行くも、上をパスを通され、デマー・デローザンが受けてアリーウープ・ダンク! その少し後に、相手のトランジション・プレーを止めようとしてファウル。そうそう、攻守でマッチアップしていたのはこの日20得点のデローザンだったのだけど、とりあえず出ている間に決められたのは上のアリーウープ1本のみ。もう1本ジャンプシュートを打たれたけれど、これはきちんとチェックを入れていて、シュートも外れた。
 …と、まぁ、こんな感じの4分24秒だった。試合に出たのはここだけ。記録上は4分24秒出場、3ポイントを1本打ってミス、ファウル1つ。

 試合後、ミーティングを終えて出てきた川村選手、開口一番、悔しそうに「何もできませんでしたね」。とにかく、これまでに経験したことがないぐらい頭真っ白状態だったらしい。シュートだけはどんどん打っていこうと思っていたそうだけれど、1本しか打てず、「もう少し打てたかな~」と悔しがる。そして、しきりと「また次、出れたら打ちます」「次のゲームでしっかりできるように」「次のゲームはもうちょっとまわりを見ながらプレーできるかな」と、次の試合に向けての意気込みを語っていたのだけれど…。

 察しがいい人なら前の文章を読んで感づいたかもしれないけれど、試合から一夜明けてきのう(7/16)、川村選手、サンズのサマーリーグ・チームからカットされてしまった。サマーリーグといえども、カットされることがある世界。特にサンズは、サマーリーグに連れてきていたロスターが15人と多かったから言われてみると仕方ないかとも思える。カットされたのは川村選手だけでなく、あと2人の選手、計3人がカットされた。

 カットされたあとに川村選手とも会って話を聞いてきたのでまた後で別記事としてアップするかも。ひとつだけ、そのときに川村選手が言っていた言葉。

「きのう、(ラプターズとの)試合が終わった後に『また次のゲーム、頑張ります』って言ったんですよね、あれはこの世界をまだまだ知らない人間の発言だったなって思った。(中略) 次ってだめですね、やっぱり。こういう世界では、その場、その場で自分のプレーを出さないとだめだっていうのを、きょうはリアルに感じました」

 川村選手も、田臥選手の昔のドキュメンタリーなどをよく見ていたそうで、頭ではわかっていたつもりだった世界らしいけれど、やっぱり自分で経験してみないとわからないことってある。川村選手も「勇太さんの苦労っていうのを自分の肌で感じれて。自己満だけど、勇太さんの気持ちを少し、100%のうち1%かもしれないし、それ以下かもしれないけれどわかることができた」と言っていた。

* NBA.com Japanにも記事を書いたので、もう少ししたら掲載されるはず。そちらの記事には、サンズのGM補佐のコメントもあります。

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2009年7月14日 (火)

日本代表対Dリーグ選抜②

日本代表 64 - Dリーグ選抜 92
     1Q 16 - 27
     2Q 20 - 21
     3Q 10 - 25
     4Q 18 - 19  

 日本代表はこれでラスベガスでの全日程を終了。きょう午後は自由時間、そして明日、アメリカを発つ予定です。私は灼熱のラスベガスに残り、引き続きサマーリーグ取材です。

【以下、7/16追加分】
 遅くなりました。日本代表はすでに日本に到着して、台湾に出発するところでしょうか。とりあえずDリーグ選抜との第2戦について、また思いつくままに。この他にも、日本代表を3試合見て、取材させてもらい、個人的に思ったこと、感じたことなどがあったので、後日、別記事でまとめをアップする予定。

■日本代表得点内訳
※試合中のメモを元にまとめていますが、つけ間違いなど多少の誤差はあるかもしれないので、参考スタッツということで。

 竹内(公)17点
 石崎 11点
 五十嵐  8点
 岡田  7点
 桜井  6点
 折茂  5点
 山田  4点
 伊藤  4点
 網野  2点

P1070317s ■日本代表は、結局アメリカ遠征で3連敗。でも、この日の最終戦では2Qと4Qを1点差に抑えることができ、点差も3試合で最小の28点。Dリーグ選抜が3日連続試合で疲れていたということもあるかもしれないけれど、それでも簡単にやられないQを作ることができたのは収穫。4QにはDリーグ選抜に1分間で2回続けてタイムアウトを取らせる場面もあった。倉石HCも3Q、引き離され始めたときに「ここで諦めちゃだめなんだよ」と何度も言っていただけに、この踏ん張りには「少し収穫」と言っていた。ただし、「先手を取られて、受けにたってから頑張ってもしょうがなくて、仕掛けてから頑張らなきゃいけないんだけどね」とも。確かに1Qの出だしで8-2のリードを取った後でこの踏ん張りが出来ていれば、終盤まで競る展開での試合ができたはず。

■踏ん張れたひとつの理由は日本のゾーン・ディフェンスやオールコート・プレスでDリーグ選抜の攻撃の勢いを抑えられたこと。このゾーンはまだ練習して1週間とのことなので、この先さらによくなるはず。ゾーンといえば、日本代表は東アジア予選でゾーン相手の攻撃で苦労したという話を聞いているが、アメリカでの3連戦でのホーネッツ、Dリーグ選抜のディフェンスはマンツーマンのみだったので、その面での練習はできずなかった。

P1070315s ■もうひとつ、この試合でよかったことは五十嵐選手が少しリズムを取り戻した感じだったこと。私が前回、日本代表の試合を見たのは3年前の世界選手権のときだっただけに、その時に見た彼の持ち味が、ホーネッツ戦、Dリーグ選抜との1戦目で出せていなくて気になっていた。特に、田臥選手が抜け、柏木選手も足の調子がおもわしくなく、石崎選手は経験が浅いとなると、今後五十嵐選手の活躍が必要になってくるだけに、彼の復活は日本代表にとってはグッドニュース。倉石HCも、彼の復活が必要だと思ったのか、この試合では彼のプレータイムを少し長くしたといていた。
 五十嵐選手にも13日の練習後に話を聞いたのだけど、彼自身も「ここに来て、何か思い出せるような、そういうプレーが出せたらいいと思っている」と言っていた。最終戦後には話しを聞く機会がなかったから本人の感想は聞けていないけれど、最終戦はそんなきっかけになったのではないかと思う。

■最終戦は、ローテーションとしてもいろいろ試していた。それまでの2試合ではポジションごとに、シューティングガード(2番)はシューティングガード、スモールフォワード(3番)はスモールフォワードと交代するだけだったのが、この試合ではサイズをあげるために2番に桜井、3番に網野というラインナップも試していた。

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2009年7月13日 (月)

ベンチ入り

P1070283s

 サマーリーグ期間中、川村選手の試合後コメントを中心とした記事をNBA.com Japanのサマーリーグ・ページに寄稿することになりましたので、そちらも見てみてくださいね。
 第1戦の記事はこちら

 さて。その記事や当日掲示板でも書きましたが、懸念されていたLetter of Clearanceの書類手続きは試合当日の朝に完了。これで川村選手、初戦からベンチ入りすることができるようになった。
 参考までに、手続きの流れはこんな感じ。
Suns→NBA→FIBA→日本バスケットボール協会→ブレックス→日本バスケットボール協会→FIBA→NBA→Suns
 聞いた話ではFIBAから日本バスケットボール協会に書類リクエストの連絡が入ったのが日本時間月曜夕方6時頃。この時点ですでに就業時間外なのだけど、なんとか初戦に間に合うようにと、それからブレックスに連絡を取りブレックスの了解を得て夜のうちにFIBAに書類を戻したのだとか。川村選手が初戦からベンチ入りできた裏には、そんな隠れた協会担当者のファインプレーがあったのだ。NBAはアメリカ、FIBAはスイス、そしてブレックスが日本と、時差があるので書類の手続きひとつでも時間がかかる。しかもタイミング悪く週末を挟んでしまったのでなおさら。


P1070290s  試合前、サンズのサマーリーグ・チームのHCをしているダン・マーリーに川村選手が試合に出るかどうか聞くと(この時点では手続きが完了しているかどうかを知らなかったのでそういう聞き方をしたけれど、ふだん、選手のプレータイムがあるかどうかを試合前にコーチに聞いたりはしないです)、「書類手続きは完了したけれど、(書類手続きを待つ間の)3日間、練習に参加できなかったので、きょうの試合には出ない」とのこと。まぁ、でも試合前にチームメイトといっしょにシューティング練習ができるだけでも嬉しかったようだ。試合中も、味方の好プレーにはベンチから立ち上がって応援する姿もあった。

 試合後、NBA.com Japanのサイトに掲載するコメントなどを取材。さらには、サマーリーグの取材に来ていた旧知の台湾人記者に頼まれて、彼らからの質問もいくつか聞いたのだけど、その中で自分をNBA選手にたとえるとジェイソン・カポノ、憧れの選手はコービー・ブライアントと言ってました。カポノの名前がすらっと出るということはよくNBAを見るのかな?

 ちなみに、この台湾の記者は純粋にサマーリーグ取材のためにラスベガスに来ていただけで、日本代表がラスベガスに来ているということは知らなかった模様。まぁ、公式には発表されていない練習試合だから当然だけど。12日、試合の時間変更のために1試合観戦することになった代表チームが記者席の前を通ってスタンドに座ったことで初めて日本代表の存在に気づいたようだ。ふだんはまっすぐ地下のコーチに行って、まっすぐ地下から帰るだけだったからね。
 彼ら台湾の記者たちも15日に台湾に帰国、そのままジョーンズ・カップの取材だそうで、日本代表チームにも興味津々。スタンドで観戦する姿を撮影していた。そうそう、彼らによるときのう(14日)の時点でジョーンズ・カップの主催者側から竹内譲次選手がジョーンズ・カップのロスターから外れるというプレスリリースが出たとのこと。ちなみに、現在シカゴでトレーニング中の譲次選手はジョーンズ・カップ後、日本で代表に合流の予定。

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2009年7月12日 (日)

日本代表対Dリーグ選抜①

 Dリーグ選抜との1試合目。2Q残り5分49秒、桜井選手がトランジションから、ボールを背中に回すフェイクでディフェンスをかわしてドライブインしてレイアップ。これが決まった時点で28対30と2点差。もしかしたら少しは競ったいい勝負ができるかも、と期待したのもつかの間、その後シュートミスやターンオーバーから相手の速攻を決められて点差があっという間に開いて前半が終わったときには35対49。11日の練習でもトランジション・ディフェンスの練習はしていたのだけど、まだ相手の切り替えしの速さに対応できていないようだ。3Q、4Qも少しずつ点差を広げられて74-105と31点差の敗戦。

以下、思いつくままに…。

■Dリーグ選抜(D-League Select)は、NBAチームに混じってサマーリーグに参加。先日のDリーグ・プレドラフトキャンプの日に、プレドラフトキャンプが終わった後、エリートキャンプとしてDリーグで活躍していた20数名を呼んでキャンプ、その中から選んだ選抜チーム。ホーネッツのダレン・コリソンやマーカス・ソーントンほど能力が高い選手はいなくて、NBAのレギュラーシーズンを経験しているのも1人(トレイ・ジョンソン)のみだが、平均的な能力で比べたらホーネッツのサマーリーグ・チームともそれほど変わりはないかも。倉石HCは「こっち(Dリーグ選抜)のほうが強いんじゃないか」とまで言っていた。特にビッグマンはそうかもしれない。Dリーグ選抜のサマーリーグでの本番は7/13からなので、それを見れば実力もはっきりわかるはず。

■当初午後1時開始の予定が、キングスのサマーリーグ・チームの練習とダブルブッキングで、急きょ3時からに変更。あいた2時間の間、代表チームは上のフロアで行われているサマーリーグの試合を観戦。偶然、2日前に対戦したホーネッツの試合だったので、余計興味深かったのではないでしょうか(ちなみに、ホーネッツは日本代表戦では大事をとって出ていなかったジュリアン・ライトも出ていたけれど、スパーズに6点差で負け)。

■10日のホーネッツ戦と11日の練習で、左足の関節炎をまた痛めてしまった柏木。大事を取ってこの試合は休養。見ているとウズウズするようだけど、8月にベストコンディションに持っていくために我慢、我慢。

■その柏木のかわりに先発ポイントガードを務めたのが石崎。倉石HCによると、五十嵐ではなく経験が浅い石崎を先発に使ったのは、石崎を控えに回すと起用しどころがなくなってしまうから、らしい。実際、石崎はチーム全体のコントロールに苦労している様子。本人いわく「相手がどうこうより、まだ自分を代表のチームの中にフィットさせられていなのが一番の問題。せっかくチャンスをもらったのに生かせなかったのが悔しい」とのこと。

■竹内(公)は40分出ずっぱり。サイズの大きなアメリカ人チームを相手にしたときに、彼がいないときに得点の起点となれる選手がいないので、どうしてもコート上で彼の存在が必要だったということらしい。「本当は休ませなくてはいけないんだけど、自分のわがままで全部出させてもらった」と倉石HC。アジア大会では竹内(譲)選手が戻ってくる予定なので、2人でインサイドの得点ができるという計算。

■ゴールデンステイト・ウォリアーズのドン・ネルソンHCが試合を見に来ていた。上の階のTウルヴス対ロケッツをパスして、この試合を見に来たのはどうしてかと思って聞いたところ、「去年、あのセンターがうちのワークアウトに来たからね」とのこと。それは公輔のほうではなく、双子の弟の譲次なんですけれど…と告げると驚いていた。とはいえ、試合を見に来たからといって竹内兄弟のどちらかをウォリアーズに入れたいといった意図ではないようで、NBAでプレーする可能性についても「今、何歳? 24? うーん、どうかな。あれで19歳から21歳ぐらいならまだ伸びると思えるけれど、24、25ぐらいになるとあまり成長は期待できないから難しいと思う」と、正直なお答え。まぁ、この手の質問をするとリップサービスで返してくる人が多い中で、正直な返答はありがたいことです。と同時に、竹内兄弟にはそんな言葉は跳ね除けるぐらいの成長をこの先見せてほしい。

■最初に速報で書いたときに、人にお願いしてつけてもらっていた記録をもとに各選手の得点をアップしたのだけど、合計得点が4点足りなかったため、自分のメモを元に数えなおしたら、微妙~に違う。さらにJBAのサイトに載っている得点とも、また少し違う。どれが正しいのかわからないのだけど、参考資料ということで、私の記録をもとに起こした得点だけ書いておきます。今回、練習試合ということで、正式なボックススコアは出ないので、それぞれ独自記録なもので…。本当はリバウンドやアシストなどもつけたいのだけど、プレーのメモなども取ったり、合間で写真も、と思うとそこまで余裕がありません(JBAではリバウンド、アシストもつけているようですね。サイトに載っているのはトップ3人だけですが…)。次の試合では相手の得点をつけるのをやめようかな。

 7/12 vs D League Select第1戦
  竹内(公)19点
  網野   12点
  折茂   10点
  伊藤    8点
  石崎    7点
  桜井    6点
  五十嵐   4点
  岡田    4点
  山田    2点
  不明(メモ取っている間に見落としました。すみません) 2点

ホーネッツ戦での得点もメモをもとに計算しましたので、これはホーネッツ戦の記事のほうに追記しておきます。

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2009年7月10日 (金)

日本代表対ホーネッツ(SLT)

P1070168s  日本代表とホーネッツのサマーリーグチームの練習試合。10分Q×5(1回はオマケ)、得点は日本83-ホーネッツ139140(テーブルオフィシャルの記録間違いだったのか、試合後にホーネッツに1点が追加になりました)。まさに完敗ですが、完敗だったからこそ見えてきた課題もあるのではないかと思います。11人(竹内譲次選手はまだ合流していないので)が全員出場。倉石HCいわく、これからジョーンズカップにかけて、ローテーションやロスターの組み合わせをいろいろ試してアジア選手権に向けて固めてきたいとのこと。

P1070173s_2  個人的に、この試合一番のマッチアップだったのはこちら。ホーネッツが6月のドラフトで1巡目指名したUCLA出身のダレン・コリソンと、先発PGで出た柏木選手。コリソンのすばやいプレーや長い手に悩まされる場面もあった一方で、柏木選手がうまく身体をつかってコリソンの背中側にまわりこむような巧いプレーもあり、手ごたえを感じた面もあった模様。

 ちなみに、試合をしたコートは地下にある練習コート。今回、日本代表の3試合はサマーリーグの公式試合ではなく、言ってみれば練習試合のような扱いのようです。照明も暗くてカメラマン泣かせで、私のカメラと腕では上の写真がせいいっぱい。上のメインコートで行われているサマーリーグとはまったく別世界でした。

【7/13追記】
各選手の得点を、私が試合中につけていたノートをもとに計算してみました。見落とした得点があるほか、見間違いもあるかもしれないので、参考程度に。

 竹内(公) 22点
 山田    13点
 柏木    11点
 伊藤     9点
 桜井     7点
 岡田     6点
 折茂     6点
 石崎     3点
 五十嵐   2点
 網野     2点
 不明(見落とし) 2点

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2009年7月 8日 (水)

37

 昨夜10時半頃にレイカーズからメールが届いた。ロン・アーテスト(&再契約のシャノン・ブラウン)と契約したというプレスリリース。NBAのFA契約解禁は米東部時間で7/8の0時(LA時間では7/7夜9時)。レイカーズは朝が明けるまで待たず、解禁になってすぐにアーテスト&ブラウンとビバリーヒルズにあるレストランで会い、契約書にサインしたようだ。そのときの映像(契約書にサインするところ)も、夜のうちにレイカーズのサイトにアップされていた。

P1070085s  そして、きょうの昼前からアーテスト入団記者会見が行われたので行ってきた。以前、このブログでも書いたように、アーテストは前々からレイカーズ入りを望んでいたので、今回、念願かなってのレイカーズ入りに、本当に嬉しそうだった。コービーやフィル・ジャクソンのことをべた褒め。幼馴染のラマー・オドム(彼が再契約すれば)といっしょにやるのも楽しみのようだった。

P1070134s_2  アーテストが選んだ背番号は37。これは先頃亡くなったマイケル・ジャクソンを称える気持ちをこめて、『スリラー』のアルバムが37週連続でヒットチャートの1位だったことから取っているらしい(番号の案をTwitterで募集して選んだというのも、彼らしい)。
 ロンロン(アーテスト)いわく、「自分の本来の番号は15(大学、ブルズでの番号)」という気持ちでいるらしいが、インディアナで、当時、ウィザーズで復帰していたマイケル・ジョーダンを称えて23をつけたのをはじめに、いろいろと番号を変えて楽しんでいる。ロンロンがあまりに頻繁に背番号を変えようとしたこともあって、簡単に背番号を変えられないようにリーグが規制するようになり、さすがに今では毎年変えるわけにはいかなくなった。それでも今回のこの番号は3年ぐらい使うつもり…というから、その後はまた変えるつもりなのだろうか。ちなみに、レイカーズとの契約は3年と5年のどちらでもアーテストが選べることになっていたのだが、結局5年にしたようだ。

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