« Second City | トップページ | 天津レポート »

2009年7月31日 (金)

ハッタリ

P1070895s  ラマー・オドムがレイカーズと再契約。きょう、レイカーズの練習場で記者会見が行われ、その場でオドムとカプチャックが契約書にサイン。契約書を前にオドム、「もう少しくれないかと聞くには遅すぎるよね」とジョーク。GMのミッチ・カップチャックは「聞くのは自由だよ」と返していた。

 契約がまとまるまでに1ヶ月もかかったけれど、オドムいわく、「交渉とはそういうもの」だそうで。確かに、交渉の最初の頃からずっとそう言っていたから、長引くことも覚悟だったのだろう。「(交渉の難航を)個人的な批判だと受け取らないようにした」ことで、この長丁場を乗り切ることができたのだとも言っていた。
 対抗馬となったヒートや、最後になってブレイザーズも契約をオファーしてきたようだけれど、オドムの心はずっとレイカーズにあったようだ。交渉の途中でレイカーズを離れることを考えたことがあるかと聞かれて、「ない。もしそれを考えていたとしたら(考えていると口にしたとしたら)、それは“ハッタリ”というものだ。ここ(LA)が自分の住処だし、ここにいたいとずっと思っていた」とオドム。横に交渉相手だったGMのカプチャックが座っているのに…(苦笑)。カプチャックもすぐに、「彼がハッタリをかましていたのだとしたら、私たちもハッタリで騙していた」と応じていた。要は、相思相愛だったけれど、お互いに相手をじらしていたという感じ?

 オドムと、7月頭にレイカーズと契約したロン・アーテストは幼馴染。子供の頃から同じコートでプレーしてきた。そのアーテストと、NBAでチームメイトとしてプレーできることで、「ロンロン(アーテストの子供の頃のあだ名)といっしょにできるのは夢が叶ったようなものだ」とオドム。ワイルドで闘争心の塊、何をしだすかわからないアーテストと、メローでいつ集中力を出すかわからないオドム。対照的だけど、根っこのところでつながっている2人は、お互いにとっていい影響を及ぼすのではないだろうか。もう一人の幼馴染、エルトン・ブランドがまだクリッパーズにいたら、みんなでLA同窓会ができたのに。

 オドム契約の陰で、中国人選手のスン・ユエは契約打ち切りでウェイバーにかけられた。サマーリーグに出るよりも中国代表チームを優先したことも彼にとってはマイナスだったようだけれど、おそらくそれがなくても今のレイカーズの状況だとカットされていたのではないかと思う。今のレイカーズには彼に与えるロスタースポットもプレータイムもなく、また彼の成長を待つ余裕もない。NBAではほとんど才能の片鱗も見せることができていなかったけれど、どこか他のチームがキャンプに呼ぶ可能性はあると思う。彼にとって、8月のアジア選手権は、そのためのアピールの場にもなるかもしれない。

|

« Second City | トップページ | 天津レポート »

コメント

初めまして。いつもブログ拝見させていただいてます。一般の記事にはない内容がおもしろくていつも楽しみにしてます!

FAの話繋がりで質問したいんですが、今オフTorontoに移籍したターコルーはチームにとって良い選択だったと思いますか?

自分はトロント近郊に住んでて昨シーズン数回試合を観に行く機会があったのですが、2年前と違って勝てない試合が続いて残念でした。。(シーズン終了間際には良い試合をしていましたが)

試合は見ていた限りでは、攻め方のパターンとチームのハーモニーがあまり感じられなくて笑 ボッシュの1on1とミドルシュートに最終的に頼っている感がありました。ボッシュがチームのエースなのでわかるんですが。。

個人的にターコルーの獲得は良かったと思います。カポノやパーカーがいなくなった分のアウトサイドシュートの埋め合わせと、リバウンドへの懸念に対するサイズアップが出来たと思います。

しかし、個人的にマリオンがそのままいた方が良かったと思います。。シーズン初めからもう一回あのチームで観てみたかった。。それは金銭の面などで無理だったのでしょうか?今どうなっているのか分かりませんがシーズン後半に加入したメンサボンスは良い活躍をしていましたし、インサイドは自然と固まっていったと思うんですが。

Gを取る事に関しては欲を言えばJackの獲得よりもFordに戻って来て欲しかった笑

宮地さんのトロントに対する意見を聞きたいです!

投稿: hj | 2009年8月 1日 (土) 23時48分

>hjさん
いつも読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。

>今オフTorontoに移籍したターコルーはチームにとって良い選択だったと思いますか?

彼を獲得するために払った金額は、今オフの相場からすると少し高かったとは思いますし、そのために失った選手もいますが、それでもラプターズにとってはいい選択だったと思っています。それは、単に戦力としてだけでなく、彼はGMのブライアン・コランジェロがラプターズで作ろうとしているコスモポリタンな世界を象徴するような存在であるということもあります。

数年前、コランジェロがGMになる前のラプターズを思い出してもらえるとわかるかと思うのですが、一時期、カナダにあるラプターズはアメリカ人選手が誰も行きたがらず、FA選手にとってあまり魅力あるチームではなかったですよね。コランジェロがGMになってから、むしろそれを逆手に取り、コスモポリタンな都市であることを売りにして、外国籍の選手を集めた面白いチーム、文化を作っています。

今回のターコルーがトロントの町での暮らしやすさや国際的な都市であることを理由に、ポートランドよりトロントを選んだのは、その路線、イメージ作りが成功していることの現われだとも思うのです。NBAの中では実験的なチームでもあると思うのですが、外国人選手の存在が大きくなってきた今のNBAでならコスモポリタンでありながら優勝を狙えるようなチームも作れると思うし、個人的にはいろいろな意味でとても興味深いチームとして注目しています。

昨シーズンに関しては、シーズン途中でのコーチ交代や大きなトレードもあったので、苦戦したのはしかたないところもあるかな。この夏の思い切った補強で勝負に出たというところでしょうか。

>それは金銭の面などで無理だったのでしょうか?

ターコルーにあの契約をオファーした時点で無理になってしまいました。

投稿: 陽子 | 2009年8月 2日 (日) 19時30分

忙しい中、内容のある返答ありがとうございました!

日本人でトロントファンは多くないですから(少なくても自分の周りには)、こういった話を聞けて嬉しいです!やっぱり地元にいるとそこを応援したくなりますよね笑

いつか日本の雑誌でもトロントの特集記事がでっかく載る事を願ってます。。

投稿: hj | 2009年8月 7日 (金) 09時19分

Yokoさん、ご無沙汰しています!
ブログ記事の上部、GMのところが、ミッチ・カプチャックではなく、ミッチ・リッチモンドになってますよ。
ミッチといえば、リッチモンドとタイプしてしまうあたり、長年にわたる取材&レポートの賜物でしょうか(笑)

しかし昨シーズンは最高の年でした。
できればボストンにリベンジした上でリングというシナリオに期待してましたが、それは望みすぎだったんでしょうかね(笑)
アーテストの加入でディフェンスに磨きがかかる来シーズンこそは、着実に補強しているボストンを撃破しての優勝をお願いしたいところです。
ここ数年は緑色を見るだけで、むしゃくしゃしてますから!

投稿: たかinUSA | 2009年8月10日 (月) 10時35分

>たかinUSAさん
お久しぶりです。ご指摘、ありがとうございます。早速修正させていただきました。書いてから読み直したはずなのに、全然気づいてませんでした(苦笑)。ふだんの原稿より、かなり緩めのチェックで書いてますので(開き直り?)、これからも、何か見つけたらビシバシ指摘してくださいね。

まだ緑はだめですか? 一年間、緑の服は一切着ることなく、チームメイトが着ているだけでダメだししていたサーシャ・ブヤチッチも、優勝後のシーズン最後の記者会見では緑のポロを着てましたヨ!(笑)

投稿: 陽子 | 2009年8月10日 (月) 11時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100884/45800289

この記事へのトラックバック一覧です: ハッタリ:

« Second City | トップページ | 天津レポート »