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2010年3月25日 (木)

信じる気持ち

 お久しぶりです。ツイッターを始めてからブログのほうはご無沙汰してしまっていますが、これからは、もう少しブログの更新も増やしていこうと思いますので、どうぞよろしく!

 さて。ツイッターでは、たまにバスケともスポーツとも関係ないこともつぶやくのだけれど、この数日はアメリカの医療保険改革法が成立したことについていくつかつぶやいてました。どんなことをつぶやいていたかはついろぐ(ツイッターの書き込みを日ごとにまとめたサイト)の3/24~3/25を見ていただくとして、その流れでこんなことを書いてます。
(どうしてこんな話になったのかに興味ある方はツイッターかついろぐで確認してくださいね)

     http://twitter.com/yokomiyaji より

アメリカは強者が強くい続けられることを望んでいる人が多い社会だということも再確認。長年住んでいて、頭ではわかっていたこととはいえ、こういうことに直面すると、ふだんは目立たないものがはっきり浮き出てくる。

この国(アメリカ)に慈悲の心を説くキリスト教のような宗教が浸透していなかったら、さらに大変なことになっていたかも。というか、強ければOKの国だからこそ、強者も弱者も宗教にすがりたくなるのかもしれない。

 そんなことを書いていたら、きょう聞いた地元スポーツラジオ局の番組(正確にはきのう放送になった番組をきょうiPodで聞いたのだけれど)に、マイク・ジェイムスが出演していて、こんなことを言っていた。

(ちなみに、マイク・ジェイムスは3/1にワシントン・ウィザーズとの契約を買い取り、現在はフリーエージェント。自分の基金(Mike James Foundation)の資金とするために、最近、自伝本を出版したらしい。興味ある方は、彼のウェブサイトをチェックしてみてください)

──子供から、『NBAに入るという夢を達成するためにできることで、何が一番重要なことですか?』かと聞かれたら、何と答えますか?
「(少し考えてから)生活の一番に神をもってくることだね」

──それは、それほど大事なこと?
「そう思う。一人でたどり着くことはできないからね。途中で助けてくれるような人がまだいなければ、なおさらだ。この先、人々に見放されることは何度もあるだろうし、できないと思うときも何度もあると思う。神を心に置き、祈り続け、信じ続けることだ。誰からも門前払いをくらうようなときでも、神は決してあなたを見放すことはない。あなたがまず神を信じることさえすれば、彼はあなたの味方であり、努力し続ければトンネルの先には明かりが見えるはずだ」

 マイク・ジェイムスはNBA選手の中でも信心深いほうではないかとは思うが、それでも、このような信仰心はNBAでは特に珍しいわけでもない。むしろ、選手たちの多くがたどりつく最終的な境地であるケースが多いと思う。きっと、彼らには子供の頃から生活の中に神がいたからなんだろうと思う。親に連れられて、当時は面倒だと思いながら教会に行っていたのかもしれない。そんな生活をしてきたから、最後は自然と神にたどり着く。そして神を信じることで強い自分を保つことができる。

 これは、無神論者(多神論者?)が多く、お払いや祈祷などの儀式以上の宗教をスポーツの世界に持ち込むことなんて考えられない日本とは違うところではないだろうか。
 そう考えると、日本の選手たちは神のかわりに何を支えに努力し続けているんだろうか? 自分を信じる気持ち? とはいえ、誰だって弱気になるときはあるはず。もしかしたら、世間に向かって公言しないだけで、信仰を持っている選手は意外といるのだろうか? 特定の宗教の神ではなく、自分なりの「神」を持っている選手は多いような気もするけれど、どうでなんでしょうか? 

 宗教のことって微妙なトピックなので書くかどうか迷ったのだけれど、ブログだから書けることもあるのかなと思って書いてみました。
 ちなみに、私自身は無神論者(「論者」というほど大げさなものではないけれど)。でも、アメリカ人に「信じている神はいない」と言うと驚かれる。そういえば、だいぶ前、仲のいいアメリカ人記者(この人は記者であり、牧師でもあるのだ)とそういう話になって、かなり真剣な表情で「ヨウコ、君も神を信じて、いっしょに天国に行こう」と言われたことがあったっけ(キリスト教では、神を信じない人は地獄に行くとされているので)。

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コメント

yokoさん こんにちは
今回の「信じる気持ち」のおハナシも興味深く拝見させていただきました。
私の昔の友人のカナダ人(塾講師)も
日本に来た当初は、まわりの日本人があまりに神に対し
無関心なこと(僕も教会行こうとに誘われた)に とても驚いたようで
一時は「すぐに帰国しようか」とも考えた
と言っていたことを思い出しました。
(そんな彼も、しばらくして日本人の奥さん←無神論者を
もらってからは、教会に友達を誘わなくなった…笑)
確か 彼(も僕も草バスケプレイヤー)は コート上でも結構
指で十字をきっていた(Tip offの時とかFTの時とか)ことも
思い出しましたが、
アレは ほんと あちらの国の方々にとっては
ごく普通の行動だったんだなと改めて気づきました。

>Zip-FM
毎朝Zip-FMは聞いているのですが、朝7:50には仕事に
出かけてしまうので 今シーズンはほとんどヨーコさんの出番部分は
聞くことができませんでしたが、
今度の月曜は仕事が休みなので 久々にヨーコさんの出番がゆっくりと聞けそうです。
しかも(NBA&コバタクさん好きの→)子供達も春休み中なので
今回は家族そろって聞きますヨ!(楽しみにしています)

投稿: Kamo | 2010年3月26日 (金) 23時14分

非常に面白い内容ですね。僕も日本人の多くは、自分なりの神を持ってると思いますね。そういう僕もそうだけど、特定の宗教はありません。

僕も海外で生活していたので、西洋人の宗教観には違和感を持ってました。自分の生活の一部に宗教があるというのが到底理解出来ないです。

僕はオークランドで、アメリカ人男性でプロテスタント、ニューにーランド人女性でカトリックの人と3人で暮らしてました。以前彼らがアメリカの南部のキリスト教の事で大喧嘩になりました。ニュージーランド人女性が、あれは宗教じゃない。我々とは違う。あれは「キリスト教原理主義」だ。ジョージブッシュ(ジュニア)が大統領になったのも、彼らの責任だと憤慨してました。

僕にはどうでもいい事なので、つまらない事で喧嘩するなといったら、両方から黙ってろと逆に文句言われました。

僕は宗教は全て否定しませんが、宗教が原因で世界中で紛争が起きてるのは事実だと思います。同じキリスト教徒同士でも、北アイルランド紛争があったし、チベット問題・旧ユーゴ内戦・ロシアのチェチェンの独立運動や、エルサレム問題。全て権力者が宗教の名を借りて、他の民族/宗教を浄化しようとして、戦争が起きてますよね。宗教が原因でアメリカ国内でも、イスラム教に対する迫害があると聞いた事あります。

僕はアスリートに限らず、影響力のある人間が公の場で、宗教を持ち出すうのはいかがなものかと思ってます。影響力のある人間が、宗教的なメッセージを出すのは危険だと僕は思います。信じるものもいれば、信じないものもいる。それが健全な社会の姿じゃないですかね?「無神論者」も悪くはないと思いますが。

投稿: 増田康幸 | 2010年3月28日 (日) 08時28分

>Zip-FM
聞きましたよー
(マイケル・ジョーダン オーナー就任話...)

ちょっと
「MJが マーク・キューバンっぽいオーナーになるかも...」
ってのには ショックでしたけど
チームにも積極的(部分的?)にかかわることによって
私たちの目に触れるところに出てきてくれるのは
うれしいかも,,,
(まっレフェリーに「T」の字をたてられたり
コミッショナーに注意されない程度に
ほどほどにしてもらいたいケド・笑)
いずれにしても ホブキャッツがどんなふうに
強くて面白いチームになっていくのか これから
とても楽しみです。
で、まずは このプレーオフでの活躍ぶりに
注目ってことで.すね..
になっていく

投稿: kamo | 2010年3月28日 (日) 17時22分

>Kamoさん
>増田康幸さん

信仰がある人は、他の宗教を信じている人がいることは理解できても、信仰をまったく持たない人がいるというのは信じられないのだろうと思います。

逆に、日本では信仰を持っている人が奇異の目で見られることもあったりで(カルト宗教による事件の影響もあるのでしょうが…)、それはそれでちょっと違うんじゃないかとも思ったりします。

増田さんは、「アスリートに限らず、影響力のある人間が公の場で、宗教を持ち出すうのはいかがなものか」とおっしゃってますが、彼らにとってはそれが信仰することの基本でもあるので、他の人にもそれを押し付けるような過度なやり方でなければ、OKではないのかなと私は思います。アメリカと日本では感覚が違うかもしれませんが。

それにしても、違う価値観を持つ人を、違うということを認識しながら認め合うっていうのは難しいですね。特に宗教は理屈ではなく、心から来るものだけに。

>Kamoさん

早速、Morning Chargeの感想もありがとうございます。
キューバンのように、というのは、ESPNのインタビューで、コートサイドでいつも試合を見ていて露出度の高いマーク・キューバンと、試合でもいつも姿があるわけではないけれどしっかりと元を締めているジェリー・バスを対比させて、どちらのタイプかと聞かれたことに対する答えで言っていました。

投稿: 陽子 | 2010年3月29日 (月) 02時01分

確かにアメリカと日本では温度差はありますよね。僕もそれは常に感じてました。日本国内では、宗教=カルトと考える人間は多いと思いますよ。信仰するのは自由だし、止める理由はないですが、エスカレートするとカルトになるんだろうなと思います。

西洋諸国では、日本では考えられないぐらい、アスリートの影響力は大きいですよね。
あえて、カシアスクレイと書きますが、彼が改宗して、モハメドアリを名乗り、ネイションオブムズリムの党員になった。それだけで多くのアフリカ系の市民は影響を受けたのは事実ですよね。

偉大な英雄がいう事は正しいと考えた人もいるでしょう。自分の価値観や信仰より、アリの言動に左右された人はいるでしょう。僕から言わせれば、まあNBPPもKKKも同じ穴のむじなで、本来信仰心なんかないでしょう。でも宗教という名の下に、一般の人間を巻き込んだ。権力者が宗教という言葉を使えば、一般の人間の関心は引きやすいですよね。アリはそのNBPPの広告塔だったわけだから、なおさらですよ。

旧ユーゴの内戦も、クロアチア史上最高のサッカー選手、ボバンの行動が原因で始まったと僕は思ってます。敵地ベオグラードで、セルビア人警察が、スタンドのクロアチア人サポータに対しての不当な扱いに、ボバンが切れて、セルビア人警察官に飛びげりした。その勇気ある行動に触発されて、クロアチアは一方的に独立を宣言して、泥沼の内戦に入っていく。

アリもボバンもアスリートとしては、超一流。彼らの業績に敬意を払うのはいい。でも彼らを神格化している事に、僕は違和感を持ちます。彼らの影響力は、大きすぎます。だから偉大なアスリートは、宗教的な事、政治的な事に関与するのはいかがなものかと、僕は思いますね。

陽子さんが仰るように、違いを認めるというのは分かってても、なかなか出来ないですよね。ジョンレノンのイマジンの様な世界は単なる理想でしかないと、僕は思いますね。

アスリートの影響力が強いというのは、全て悪いとは思いません。そんなアスリートがいる国は、スポーツファンの僕としては、反面羨ましいとおもう気持ちもありますね。日本では絶対出てこないと思いますから。

投稿: 増田康幸 | 2010年3月29日 (月) 06時05分

今回の記事は自分にとってとてもタイムリーなトピックです!

今、僕は留学でアメリカのテネシーに来ていますが(留学先の大学はクリスチャン系の学校)、友達と話しているときに「君の宗教はなんだ?」とよく聞かれます。最近は特によく聞かれます。今日は「キリスト教になった方がいいぞ」とある方から誘われました。。

ここへ来て、アメリカの人達は神(キリスト)を信仰することが本当に心の支えになっているし、神を指針として生きているんだなと毎日感じています。逆に神に頼りすぎているのではと感じることもたまにあります。

日本人のほとんどが宗教を持っていないと思いますが、それはそれで僕は良いことだと思います。僕自身も宗教は持っていませんが、「君の宗教は何だ」聞かれるごとに宗教はもっていないが自己哲学(Self Philosophy)は持つようにしていると言っています。でも、宗教を持っていないと言った時点で、不思議がられるのがほとんどです。日本は宗教というよりも祖先崇拝をしているとある友達に言ったら、「先祖を拝むなんて理解できない」と言われ正直ムッとしてしまいました。

でも、それは日本人である僕にとって文化の一部みたいなものであって、逆に僕がキリストを信じているなんて信じられない彼に言ったら怒るのでは?と考えてしまいます。宗教を持つ人には、他の宗教を理解するということをしてほしいと最近強く感じています。それに、お互いの宗教を尊重し合うことが必要だなと思っています。

話は変わりますが、NCAAファイナルの最終戦(男子)を観戦してきました。宮路さんも行ったのでしょうか?

本当に最後の最後まで勝敗の行方が分からない稀にみる名勝負で感動しました。会場には殿堂入りのラリーバードやスコッティーピペンなどもいました。観客も7万人いたということで本当にアメリカのスポーツの規模の大きさに驚かされます。今度はNBAプレイオフですね!

宮路さんはZip-FMというところでラジオ出演なさっているのですか?是非お聞きしてみたいのですが、海外からも聞くことはできますか。

投稿: ブビー | 2010年4月10日 (土) 13時05分

>ブビーさん

コメント、ありがとうございます。返信が遅れてすみません。宗教のことだけでなく、海外で生活すると育った環境が人格形成にどれだけ影響を与えているかがわかりますよね。

NCAAトーナメントは取材には行ってません。テレビで見てました。いい試合でしたね!

Zip-FMは残念ながらインターネットでの配信はしていないようなので、アメリカでは聞けないのです。podcast配信があるといいんですけれどね。番組のウェブサイトやツイッターアカウントがあるので、リクエストしてみてください。
http://www.zip-fm.co.jp/program/morning_charge/
http://twitter.com/morningcharge

投稿: 陽子 | 2010年4月13日 (火) 10時25分

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